投稿日: 2018年10月18日 13:22 | 更新:2018年10月18日13:22
やまにし眼科
院長 山西 茂喜
やまにし・しげき●1994年、愛媛大学医学部卒業。ミシガン大学ケロッグアイセンター留学後、愛媛大学医学部眼科講師、松山赤十字病院眼科部長などを経て2017年より現職。日本眼科学会認定眼科専門医。
網膜剥離や糖尿病網膜症などへの網膜硝子体手術は、眼の治療の中でも難易度が高いとされる。やまにし眼科の山西茂喜院長は、この硝子体手術において数多くの実績を持つ、四国有数の医師だ。難治例も含め、縫合をほぼ必要としない、わずか0・4㍉の切開で行う高度な手術を日帰りで提供し、視機能の回復と低侵襲な治療の両立を図ってきた。さらに、硝子体手術における切開の縮小に伴い、疾患により生じた膜を剥がすための外科用鑷子(せっし)が使いづらくなったと感じ、自ら鑷子を開発。膜を引っかける、網膜から膜だけを持ち上げる、持ち上げた膜を剥がすという3つの機能を兼ね、手術の効率向上にもかなうのだという。糖尿病黄斑浮腫に対しては、従来より出力を弱めたレーザーを短時間照射することで、組織への損傷や痛みを抑える治療を県内で初めて導入。加えて同院では、患者の経済的負担にも配慮すべく、この治療を抗VEGF薬の硝子体注射やステロイド注射と併用する。山西院長は、「高価な注射を負担と感じる患者さんも多いのが現状です。身体的、経済的両面で、患者さんの負担を減らし、かつしっかり治すためにも治療の選択肢をより多く持っていることが重要なのです」と語る。
こうした治療の実現には、習熟したスタッフの存在も大きいと山西院長。緊急手術への迅速な対応など、診療全体の質向上に寄与している。また、同院では予約制をとっている。それにより、待ち時間の短縮だけでなく、診察時間が確保できて患者の理解が深まり、2回目以降の診察時間は概ね短縮したという。
また山西院長は、糖尿病に関連する医師や看護師によって構成される愛媛糖尿病合併症研究会において、眼科担当の世話人も務める。会を通じて得た糖尿病の総合的な知見やネットワークを、糖尿病網膜症治療や他院との円滑な連携に活かしている。
自身も数年前に手術を経験したことで、患者本位の治療への思いをより一層強くしたと山西院長。開院から一年を迎えた同院は、今後ますます高みを目指していく。
- Information
- やまにし眼科
〒790-0962 愛媛県松山市枝松1-9-48
TEL. 089-998-2525
http://www.yamanishi-ganka.com/
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木・土 9:00~12:00
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休診日:木午後・土午後・日・祝