投稿日: 2016年12月16日 11:13 | 更新:2016年12月16日11:13
セコム提携病院医療法人社団 誠馨会
新東京病院
副院長
診療部長兼外科主任部長
伊藤 英人
いとう・ひでと●医学博士。1984年、防衛医科大学卒業。日本外科学会認定外科専門医、日本消化器外科学会認定消化器外科専門医、日本胃癌学会評議員ほか。
新東京病院は、心疾患治療において実績のある医療機関として、地域のみならず全国的にも知られている医療機関だ。同時にがん診療も注力しており、伊藤英人副院長を中心とした外科で、食道がんや胃がん、大腸がん、肝胆膵がんといった消化器全般の手術、さらにはセンチネルリンパ節生検や乳房温存術も活用する乳がんの手術など、多様な治療を実践してきた。
同科の医師は、臓器ごとに担当が明確に分かれているわけではなく、一人ひとりが疾患を幅広く診られるようにした上で、特定の分野におけるトップレベルの技術の提供を目指しているという。「各医師が連携して手術に臨むことで、膵臓に浸潤した胃がん、肝臓に転移した大腸がんなど、複数の臓器にまたがる症例も一度の手術での対応を可能にしています」と伊藤医師。それにより、患者の負担を抑えるだけでなく、手術部位と異なる部位でトラブルが生じた際もカバーしやすくなり、安全性の向上につながるという。
地域住民を広く受け入れてきた現在、同院で手がける症例は進行がんの割合が高くなっている。その際には、手術だけでなく、術前・術後の放射線治療及び化学療法や、肝がんに対するラジオ波焼灼術などを組み合わせた集学的治療で臨むことになる。同院では執刀医が手術以外の治療にも関わって、より優れた予後を目指すだけでなく、心臓血管外科、循環器内科とも連携して高度な手術を実践してきたという。「動脈の再建などの血管を扱う手術は、外科で行うことも可能ですが限界があります。心臓血管外科の協力を得ることで、より難易度の高い症例の手術が可能になるのです」
顕著なのが、肝胆膵がんの治療だろう。門脈にがんが浸潤していると、一般的には手術が不可能とされがちだが、同院では放射線治療や化学療法でがんを縮小させて切除した後、心臓血管外科と連携して人工血管による再建を行うという、一連の治療で治癒を目指す。他に、心疾患治療を受けた患者や、抗凝固薬を服用している患者など、手術自体にリスクがある患者に対しても、循環器内科との連携で対応している。
高度な手術の提供と共に、負担を抑えることにも尽力してきた。胃がんや大腸がんでは、リスクの高い症例以外で腹腔鏡下手術を実施。特筆すべきは食道がんに対する胸腔鏡下手術の割合の高さだ。「現在では食道がん手術の8割は胸腔鏡下で行っています。傷が小さいだけでなく、視野が得やすいために安全性も高まるのです」
難易度の高い手術から、低侵襲手術まで幅広く手がけることもあり、同院の患者は年々増え続けている。時には心臓血管外科との密な連携を要する症例を近隣の病院から紹介されることもあるという。「これらの手術を安全かつ確実に行っていくことが大切です。患者さんによりメリットのある手術を提供できるよう、当院の医師は日々診療と共に学会発表や論文執筆なども積極的に行っています」と、同院の医師は地域の信頼に応えるため、研鑽を重ねている。
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