投稿日: 2017年5月17日 10:38 | 更新:2017年5月17日10:38
医療法人社団明珠会 院長 | |
祖父、父親が産婦人科医だったこともあり、小学生の頃から医師を志していたという明石祐史院長。「最終的には自身の手で手術をし、術後も長く患者と関わることを切望するようになりました」として、両方を満たす分野である、祖父・父と同じ産婦人科へ入局することとなった。現在も力を入れている、婦人科良性疾患への腹腔鏡下手術に出会ったのはそこから3年後のことだ。「難しい手術ではありますが、小さな切開を通じて行うため、患者さんの負担が抑えられ、満足度も高くなります。その魅力に取り憑かれ、最高峰を目指すという『茨の道』を歩もうと考えたのです」として、集中的に学んできた。
腹腔鏡下手術を始めて以来、より適応を広げるために技術を高め続けてきた明石院長。札幌医科大学産婦人科で腹腔鏡手術・子宮内膜症チームの主任スタッフも務めるようになり、大学のみならず北海道内全域の関連病院で技術の指導・普及に携わるようにもなった。ただ、そうした立場に至っても決して満足はせず、「やはり今まで執刀した1200症例の中には、数例ほど高度な癒着などで腹腔鏡下手術を断念したケースがありました。それらがすべて今でも印象に残っているのです」と、さらなる技術向上に向けた努力を現在まで継続してきたという。
現在では、腹腔鏡下手術の技術も生かしながら、患者の要望に応じたテーラーメード治療を提供している明石院長。「より困難な症例に積極的に対応できるようにするだけでなく、腹腔鏡下手術のエキスパートによるチームの和を広げて札幌市、さらには北海道のレベル向上に貢献していきたいですね」と語る。