投稿日: 2017年5月17日 10:46 | 更新:2017年5月17日10:46
医療法人社団光風会 | |
祖父・父と続く医師の家系に生まれ、幼少時は祖父の診療に携わる姿を見て育ったという善利元臣理事長。学生時代は別の道も考えたが、「幼少期の経験があったので、家業のようなものだと思っていました」と、最終的には医学部へ進むことにしたという。
医師になってすぐの頃、善利理事長は父から「大学で教授を目指すか、開業するかをさっさと決めろ。どっちつかずにはなるな」と言われたという。もともと祖父や父の「何でも診られる町の医者」という姿を見ていたため、同じ道を選ぶことを早くから考えていった。研修医や勤務医の時に一般外科を中心に手がけていたのも、町医者として患者に喜んでもらうためにはどの診療科を選ぶべきか考えたすえだ。「内科の知識が無ければそもそも外科もできませんし、在籍していた医局では小児外科も診ていたことから、ゼネラリストとして患者を診られるようになるために適しているのではないかと考えました。『男は外科かな』と思ったのもありますが」。現在でも生活習慣病など内科・小児科を中心に診療を行なう他、疾患を発見した患者に対し、病院でどう治療が行われていくか説明する際にも外科の知識が役立っている。
祖父の医院については、後を継いだ父が亡くなってしまい、8年前に一度閉院せざるを得なかった。広域法人の申請が通った現在、その土地で医院を再開することがようやく叶ったという。「55年続いた医院を私の代で途絶えさせたくなかったので、肩の荷がおりました」と話す。