投稿日: 2017年5月17日 16:31 | 更新:2017年5月17日16:36
医療法人社団 幸優会
みたかの森クリニック
院長 菊池 太陽
きくち・たいよう●1995年、杏林大学医学部卒業。東京女子医科大学腎臓内科、済生会栗橋病院内科医長などを経て、2003年にみたかの森クリニック開院。
データの分析・提供に注力し妥協しない透析医療を
末期の慢性腎臓病に対する人工透析療法を中心にした、総合的な内科診療を提供しているのが、みたかの森クリニックだ。「気持ちの持ち方ひとつでどんな医者でも名医になれる。患者さんに最高の医療を提供しようと決意さえすれば優れた内科医になれる。そう考えてきました」と、同院の菊池太陽院長は、最善の治療を提供することを追求してきた。
開院当時から透析患者の送迎を実施してきたこともその一例だ。透析自体も通常より長い5時間までの治療を提供できるようにしている。「透析時間が30分違うだけで生命予後が変わってきます。血流量も多くとり、できるだけ多くの透析時間を確保すべきです」。加えて、分子量の小さい毒素を取り除きやすい従来の透析に、分子量の大きい毒素を取り除きやすい濾過を組み合わせた「オンラインHDF」を全員に導入。60㍑の前置換と、総透析液流量を700ml/minとっている患者が7割以上なのも見逃せない。オンラインHDFによりかゆみなどの不快な症状の軽減や、動脈硬化の進行防止、炎症反応の抑制など、多くの利点が期待できるという。
透析医療を提供するだけでなく、総合内科医として全身をすべて診ることもポリシーとしてきた菊池院長。特に透析患者は心疾患を合併するリスクが高いため、積極的に自身で心エコーなどを行い、心臓の状態を把握していくという。そして、こうした診断結果や透析のデータをすべて可視化することもまた、同院が力を入れていることだ。そのために、患者向けの勉強会を開催したり、他院の患者でも質問を受け付けたりするなど、情報提供を積極的に行ってきた。「できる限りデータを分析し、『自分が知っていることはすべて患者さんに伝え、踏み込んだ治療を提供しようと心がけています』と、菊池院長はこれからも透析医療、さらには透析に至らないための治療を通じ、地域への貢献を目指す。
- Information
- 〒180-0006 東京都武蔵野市中町1-4-4 スクウェア三鷹2F
TEL.0422-60-3433
【診療科目】内科、腎臓内科、人工透析内科
【診療時間(外来透析)】月・水・金 9:00〜22:00 火・木・土 9:00〜14:00
【休 診 日】日・祝 ※外来透析の休診日は日
http://www.mitakanomori.jp/