投稿日: 2017年8月10日 15:22 | 更新:2017年8月10日16:38
品川近視クリニック
副院長 湯川 聡
ゆかわ・さとし●1999年、帝京大学医学部卒業。東京女子医科大学病院眼科、埼玉済生会栗橋病院、埼玉済生会川口病院勤務を経て現職。日本眼科学会認定眼科専門医。
加齢に伴う目の悩みとして代表的な老眼と白内障。そのうち、白内障には濁った水晶体の代わりに眼内レンズを入れる手術が行われる。かつては1箇所しか焦点が合わない単焦点レンズが用いられていたが、近年、遠近両方に焦点の合う多焦点レンズが登場し、より優れた見え方を追求できるようになってきた。
近視矯正治療において豊富な実績を持つ品川近視クリニックでは、この多焦点レンズを用い、白内障に加え、老眼の改善まで目指した治療を提供している。「白内障を発症する年齢層は老眼を患っている世代でもあります。手術により、老眼鏡をかけずに生活できるようにして差し上げたいと考えています」と語る湯川聡副院長。そのためにも同院では、質の高いレンズの導入に努めてきた。
現在では、より見え方の幅が広い最新の多焦点レンズも導入。従来のレンズでは見えにくかった、パソコン操作に必要な50㌢~75㌢の距離も含め、手元から遠くまで切れ目なく見られるようになるという。
また、患者の要望に応じた見え方に調整していく際には、同院が持つレーシックの豊富なデータも役立っている。「多焦点眼内レンズはわずかな度数調整のズレが術後の見え方に大きく影響します。レーシック治療の経験を生かし、より適した調整をしていくのです」と湯川副院長。このデータを活用することで、レーシックを受けた患者の白内障手術にも適切な対応が可能だ。こうした症例はレンズの度数調整が難しく、治療できる施設は決して多くはない。
当然ながら白内障手術では、見え方だけでなく、手術自体の質も重要になる。それを高めるため、同院では最新治療であるレーザー白内障手術を活用してきた。この手術では、従来、術者の手で行ってきた切開や水晶体の破砕などの工程を全自動のレーザーで実施することで正確な切開を実現でき、それが眼内レンズの安定をもたらすという。
加えて、合併症の防止につながるのも大きなメリットだろう。「白濁した水晶体を取り除くには、超音波で砕く必要がありました。その際、超音波が眼に負担を与え、時には破嚢などの合併症を引き起こすリスクもあります。この手術では、レーザーで水晶体を分割するため、超音波の使用量を大幅に抑えられるのです」と湯川副院長。同治療はまだ国内に多くは普及していないが、同院ではレーシックにおけるレーザー治療の経験を生かして、2012年6月と早くから導入。17年2月までに2500眼に対して行ってきた。
手術の信頼性向上や合併症防止の取り組みも心がけているという同院。2焦点眼内レンズを用いた手術では先進医療実施施設に認定され、診療の一部を保険内で実施可能。加えて保険診療の単焦点レンズも提供し、ニーズに併せて選択できるようにしている。「白内障説明会、簡易検査も無料で受け付けています。一度、気軽にご相談ください」と湯川副院長は語る。
※2焦点眼内レンズは先進医療として実施。費用は片眼55万6000円(税抜)で、通常の治療との共通部分は保険適用(費用はレンズの種類によって異なる場合があります)。
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