投稿日: 2017年10月30日 10:28 | 更新:2017年10月30日11:06
大塚北口診療所
血管外科 江上 純
肥満や長時間の立ち仕事、座り仕事などが原因で静脈内の弁が壊れ、足にむくみや瘤を生じる下肢静脈瘤。最も太い静脈にできる大伏在静脈瘤に対しては、従来、手術による治療が主に行われていたが、より低侵襲な治療として現在では高周波治療に注目が集まっている。この治療に力を入れているのが大塚北口診療所だ。
TLA麻酔と呼ばれる濃度の薄い局所麻酔を使用して高周波カテーテルを静脈内に挿入して先端を加熱し、血管の内部を焼いて閉塞させる。所要時間は片足で約30分程度と短く、基本的に日帰りで行える。同院の江上純医師は、「高周波治療は、従来の手術と比べて傷も小さく出血や痛みが軽減されるうえ、合併症や再発も少ない。これは患者さんにとって大きなメリットです」と語る。
高周波治療は2014年に保険適用となり、金銭面でも患者の負担が軽減されたが、未だ知らない人が多いという。「ただ、最も重要なのはあくまで根治です。その上で少しでも患者の痛みを減らすことが治療の質の向上につながります」と江上医師は力説する。
一方、むくみは腎不全、心不全、慢性肝炎などの慢性疾患の症状としても現れる。そのため、むくみがきっかけで、下肢静脈瘤を心配して来院した患者からこういった全身の内科的疾患が見つかる場合などもあるという。そのような場合にも対応できるよう、同院ではCTやMRIといった大病院並みの検査設備を導入し、麻酔科医、放射線技師、看護師も必要十分に配置するなど、下肢静脈瘤も含めたあらゆる疾患へのケアを目指す。
このように、同院は多方面から治療の質の確保に努めている。江上医師は「多様なケースに対応できる体制を整え、一件一件、丁寧に治療を行っています。目指しているのは、下肢静脈瘤にとどまらない低侵襲な治療を総合的に提供することです」と語る。その実現のために、同院の医師たちは日々力を尽くしている。
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