- 京都府
シミズ病院グループ 医療法人清仁会
シミズ病院
緊密な連携で急性期に対応 「脳卒中治療の核」として地域からも厚い信頼
垣田 急性期の脳疾患は発症から治療・手術開始までの時間を、いかに短縮するかが重要です。時間経過とともに脳のダメージが増大し、命の危険や後遺症リスクが高まるからです。例えば、救急搬送の段階で脳卒中の兆候が見られた場合、脳神経外科の医師にも連絡が入ります。「これは脳梗塞だ」「血栓回収が必要だ」と診断できた時点で即座に手術に入れるようスタッフ全員が受け入れ態勢を整えます。
原辺 受け入れ患者数は年間約2000件※にも及びます。救急外来では病院到着の瞬間から時間をカウントし、「手術までに何分」ということを全スタッフが意識。検査中も医師、看護師などがモニターを確認して診断がついたら、すぐに次の動きが取れるよう連携しています。
24時間365日体制で脳疾患患者を受け入れ
垣田 医師同士の連携も重要ですね。救急外来の担当医が検査・診療を行い、手術が必要なら、ご家族に説明します。併行して私たち手術担当医は同意が得られたら、すぐに手術に入れるよう準備を進めます。1分1秒でも早く治療を開始するためには医師はもちろん、看護師、コメディカルらチーム全員が的確な方法を考えて同時に動かなければなりません。そうした努力があるからこそ、「脳神経外科ならシミズ病院」と頼っていただけるのだと思います。
原辺 術が始まったら病棟看護師は病床運用や使用する機器の準備などを、一人ひとりの症状や診断に合わせてスムーズに受け入れできるようリーダーシップをとって進めています。
垣田 こうしたスピーディーな対応ができるのは脳神経外科に特化した当院ならではの特長ですね。一次脳卒中センターコア施設であるシミズ病院では直接救急搬送される方、他院では処置の難しい方など急性期の脳疾患患者を24時間365日受け入れて治療を行っています。
※2022年1月~12月
脳神経外科 部長
脳神経センター長
垣田 寛人
看護師長
原辺 歩
Information
病床数:139床(一般98床、SCU18床、地域包括ケア23床)
〒615-8237
京都府京都市西京区山田中吉見町11-2
TEL.075-381-5161