• 大阪府

宗教法人 在日本南プレスビテリアンミッション

淀川キリスト教病院
関節外科・人工関節センター

ロボットを活用した高度医療で
健やかな日常生活を取り戻す

健康寿命の延伸を目指す関節外科・人工関節センター

 淀川キリスト教病院はJR新大阪駅から車で7 分、阪急電鉄の崇禅寺駅、柴島駅から徒歩3 分と抜群の立地で、地域の基幹病院として高度医療を担っている。同院整形外科は2019年4月「先端医療と健康寿命延伸」をテーマに関節外科・人工関節センターをオープン。「周辺地域には関節疾患に悩むご高齢の方々が多いにも関わらず、適切な時期に人工関節手術が受けられる医療機関が不足していると感じ、何とかこの状況にお応えできればうれしいです」と副センター長を務める下肢関節(膝・股)治療のスペシャリスト・鈴鹿智章医師は話す。

 センター設立当初から患者個々の骨形状を把握する3次元ツールやCTナビゲーションなどの手術用先端機器を充実させると同時に、近隣クリニックに鈴鹿医師自らが足を運んで「人工関節治療の魅力」を伝え、地域の医療連携を深めていった。2018年、約20件だった人工関節手術数は着実に増え、2022年には10倍の約200件に達した※。

 診察室入室時から患者の動作を観察し、「買い物には行けますか?時間はどのくらいかかりますか?自転車は使いますか?」など日常的な質問を投げかけながら、病状の進行度を確認し、一人ひとりに適した治療オプションを提案する。「膝の痛み」を訴える場合、脊椎や股関節、リウマチなどの疾患が隠れているケースも存在するため、手術のみならず、病状に応じて関連する疾患治療のエキスパートとスムーズに連携できるのも強みのひとつだ。

 早期の関節変形には関節注射や運動療法など保存療法が適応となり、変形が進行して痛みが続く場合は手術治療も選択肢となり得る。

 多くの医療機関から人工関節手術目的で紹介を受ける同センターの特長に最小侵襲手術(MIS:Minimally Invasive Surgery)がある。「つまり小さな創から筋組織を切らずに人工関節置換を行うため、ダメージを最小限にとどめ、早期回復を目指します」と解説。

 またMISと同様に注力するのが、「術後リハビリ」と意欲を引き出す「痛みの制御」。術中は選択的神経ブロックとカクテル注射で痛みを抑え、術後は飲み薬や点滴にリレーし、「痛み」を徹底的に抑えたまま、リハビリへと導く。

 早期回復を目指すリハビリは手術翌日から開始される。個人に寄り添ったメニューを採用し、運動量のカットオフ値(リハビリのゴール)も提案する。患者の関節や筋肉の状態、運動量の変化を確認しながら、どの程度のリハビリ期間で退院が見込めるか、目標設定してくれるのは心強いサポートだ。退院後の自主メンテナンスは「筋肉を硬くしない」「筋力を落とさない」「過剰に体重を増やさない」の3本柱を提唱し、ストレッチと筋トレを中心に運動を促す。自宅や紹介元のクリニックに戻った患者の元気な姿が信頼を厚くし、新たな紹介につながっていく。

  • シンプルさを追求するロボット支援ソリューション

術後の痛みを制御し、さらにMISで早期回復へ導く

 早期の関節変形には関節注射や運動療法など保存療法が適応となり、変形が進行して痛みが続く場合は手術治療も選択肢となり得る。

 多くの医療機関から人工関節手術目的で紹介を受ける同センターの特長に最小侵襲手術(MIS:Minimally Invasive Surgery)がある。「つまり小さな創から筋組織を切らずに人工関節置換を行うため、ダメージを最小限にとどめ、早期回復を目指します」と解説。

 またMISと同様に注力するのが、「術後リハビリ」と意欲を引き出す「痛みの制御」。術中は選択的神経ブロックとカクテル注射で痛みを抑え、術後は飲み薬や点滴にリレーし、「痛み」を徹底的に抑えたまま、リハビリへと導く。

 早期回復を目指すリハビリは手術翌日から開始される。個人に寄り添ったメニューを採用し、運動量のカットオフ値(リハビリのゴール)も提案する。患者の関節や筋肉の状態、運動量の変化を確認しながら、どの程度のリハビリ期間で退院が見込めるか、目標設定してくれるのは心強いサポートだ。退院後の自主メンテナンスは「筋肉を硬くしない」「筋力を落とさない」「過剰に体重を増やさない」の3本柱を提唱し、ストレッチと筋トレを中心に運動を促す。自宅や紹介元のクリニックに戻った患者の元気な姿が信頼を厚くし、新たな紹介につながっていく。

最新の整形外科ロボットで手術の質をアップグレード

 MISや3Dナビゲーション、疼痛緩和、リハビリに加え、2022年12月、心強い味方として最新の手術ロボットを導入した。

 ロボットは人間の手では不可能な角度0・5度、長さ0・5㍉㍍単位という驚異的な精度での骨切りを可能にし、骨切除後のインプラント設置精度をさらに高める。

  • ロボットを活用したMIS

「身体へのダメージが少なく、患者さん満足度の高い関節治療を! というゴールには変わりません。MISをベースにロボットを活用し、さらなる精度向上と手術時間の短縮を目指します」
 近隣の医療機関からの信頼も厚い淀川キリスト教病院。同関節外科・人工関節センターは「健康寿命の延伸、痛みから解放され、介護を必要としない自立した日常生活」をテーマに、患者一人ひとりの悩みにフォーカスしたオーダーメードな手術・リハビリで地域医療を支えている。

※2018年、2022年ともに1月~12月 

整形外科副部長
関節外科・人工関節センター副センター長

鈴鹿 智章

すずか・ともあき●金沢医科大学医学部卒業。2019年より現職。整形外科学会認定整形外科専門医

Information

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関節外科・人工関節センター

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