- 東京都
医療法人社団明芳会 〈イムスグループ〉
イムス葛飾ハートセンター
- 動画あり
圧倒的な技術とスピードで
東京・城東地域の心疾患治療を牽引
24時間365日対応で地域からも厚い信頼
圧倒的な技術力と小回りの効いたスピーディーな対応で、東京・城東地域の心疾患治療を牽引するイムス葛飾ハートセンター(東京・葛飾区)。心臓や大動脈、末梢動脈などの循環器系疾患に特化し、24時間365日断らない救急医療を実践。救急隊や地域医療機関からも絶大な信頼を寄せられ、紹介も多い。
「心臓血管系の急性疾患はスピードが勝負。狭心症、急性心筋梗塞、心臓弁膜症、大動脈解離、大動脈瘤など、対応が遅れると命にかかわる場合も多い。ケースによっては医師がドクターカーで急行、搬送中にある程度の診断を行ったうえで、院内の救急外来に電話し、どんな準備が必要かを連絡します。夜間・休日も医師はもちろん、看護師、臨床工学技士などのコメディカルが常駐。到着したら、すぐに検査・治療を開始できるよう準備を整えます」
と話すのは心臓血管外科部長兼任の金村賦之副院長。心臓血管手術(開心術)は350例をこえる※。
それを可能にしているのが心臓血管外科医9名、循環器内科医7名、麻酔科医5名という、分厚い布陣だ。医師とともに手術チームを形成する看護師、臨床工学科などのコメディカルの意識・技術も高い。毎朝、カンファレンスを実施。その日に手術する症例を検討し、情報の共有を図る。手術後は医師、看護師、リハビリ、薬剤師、臨床工学技師、管理栄養士のICUチームが患者を担当する。
「心臓血管外科には質の高い手術室チームとICUチームが必要です。当院は小さな病院で、医師もコメディカルも気心がしれています。チームが密なコミュニケーションを取りながら、より多くの経験を積み続けることができます。その結果、質の高いチーム医療を実践できるのが最大の強みです」
と金村医師はほほえむ。手術は体への負担が少ない手術(低侵襲手術)に力を入れている。弁膜症治療には内視鏡を用いた低侵襲手術MICS(ミックス)を採用。通常であれば20㎝程胸部を切開する必要があるが、MICSでは右脇に5㎝の小さな切開で手術がおこなうことができる。傷が小さく痛みが少ない、術後の回復が早く、早期に退院できるといった多くのメリットがある。
またMICSと同時に不整脈の一種であり脳梗塞の原因になる心房細動に対するMaze(メイズ)手術を行うなど多岐に渡る症状に対応する。
心臓弁膜症の僧帽弁閉鎖不全症は僧帽弁がきちんと閉じないことから、血流が逆流する病気。心臓や肺に負担をかけ、息切れや咳、呼吸困難など生活に支障をきたす。治療法としては弁を温存し修復する弁形成術と人工弁に置き換える弁置換術があり、主に弁形成術に取り組んでいる。
弁形成術は弁の損傷度によって手法を変える必要があり難易度は高い。自己弁を長持ちさせ、十分な機能回復、弁置換による再手術や人工弁による内服の回避、合併症回避などの患者のメリットのため、さまざまな手法を駆使している。
「地域の心臓を守る病院」として確固たる基盤を構築
大動脈瘤の場合、ステントグラフト内挿術を採用することが多い。足の付け根を数センチ切開し、露出した血管から細い筒(シース)を大動脈瘤の中まで挿入し、ステントグラフト(人工血管)を留置し、破裂を塞ぐもの。もちろん、外科手術が適応なケースでは外科手術を選択、患者の症状に応じて多彩な手法を駆使し、高度な技術に裏付けされた心疾患治療を行っている。
同院の目指す姿を伺ったところ、金村医師から、すぐに「地域の心臓を守る病院。職員が幸せに働ける病院」という言葉が返ってきた。ベッド数50の小さな病院ではあるが、すでに心疾患治療の高峰を形成している。
※2022年1月~12月
- 密なコミュニケーションと高いスキルで、難症例に立ち向かうICUチーム
- 卓越した手技が手術チームの大きな強み
副院長
心臓血管外科部長
金村 賦之
日本心臓血管外科学会認定
心臓血管外科専門医
医療新聞社
編集部記者の目
圧倒的な技術力、小回りの効いた機動力・スピーディーな対応に加え、ドクターを含めたスタッフの仲のよさが伺えた取材だった。ともかくコミュニケーションが密で、院内のそちこちに笑顔と会話があふれていた。ベッド数50床の小さな病院ながら、24時間365日断らない救急医療を実践。東京・城東地域の心疾患治療の核として、堅固な「医療の城」がそびえ立っていた。
Information
〒124-0006
東京都葛飾区堀切3丁目30番1号
TEL. 03-3694-8100
診療科目: 循環器内科、心臓血管外科、
麻酔科(福島紘子)
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