- 鹿児島県
医療法人 玉昌会
加治木温泉病院
急性期 と 社会復帰 をつなぐ役割を担い、
機能回復訓練を提供
リハビリの質とリスク管理で定評ある医療施設
鹿児島県姶良市は鹿児島空港と鹿児島市の間に挟まれ、県のほぼ中央に位置する。高さ46㍍の龍門滝は、日本の滝百選に選ばれた市内屈指の名所。その瀑布から道を下ることわずか5分、風光明媚な場所に加治木温泉病院がある。
開院は1978年。現在は内科、腎臓内科、リハビリテーション科など17の診療科があり、病床は一般、療養、介護医療院の計290床を数える。特に、急性期を脱した患者が自宅や社会への復帰に向けて訓練、練習する回復期リハビリテーションは機能回復訓練の質とリスク管理において名高い。
「当院は退院後の生活を重視した機能回復訓練を心がけています。折に触れ、患者さんには頑張っていきましょうとお声がけしていますね」と笑顔を見せるのは、整形外科科長の川路幸仁医師だ。
「リハビリとは、その多くが手足の曲げ伸ばしや動かす練習と思われがちですが、重要なのは退院後の生活を想定した訓練です。例えば、近所のスーパーで買い物のために歩き、移動にはどんな機能回復が必要かを考え、そのための課題を多職種チームで共有し、克服に向けたリハビリを提供します」
手術経験を活かして治療計画の立案が可能
回復期リハビリテーション病棟では理学と作業の両療法士、言語聴覚士などが1日最大3時間、リハビリテーションを提供する。
医療機器も積極的に活用している。最大30㌔免荷して歩行訓練できる免荷式歩行器や、動作時の筋活動を測り、効果的な運動療法を提案できる筋電計。脳血管疾患などによる上肢運動機能障害に対する電気と振動の両刺激を併用した上肢リハビリ装置、喉のごっくんが起きやすくなる電気刺激装置、自動車運転評価の参考となるドライビングシミュレーターなどで機能回復を支援する。
- 上肢リハビリ装置
こうした医療機器の充実もさることながら、川路医師が思い描く回復期病棟の使命も必聴に値する。
「私は2018年まで急性期病院で主に手術などに携わってきました。そのため、現在の回復期病棟では、この外科的治療を受けた人にはこういうリハビリが必要だとか、急性期治療の知識を活かして、患者さんに接することができます。私はこれまでのように、急性期や回復期が断片的にあるとは考えません。回復期病棟を急性期と社会復帰を地続きでつなげる役割だと位置づけ、機能回復訓練を提供していきたいと思います」
整形外科科長
川路 幸仁
Information
〒899-5241
鹿児島県姶良市加治木町木田4714
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