最新の医療機器を活用し脳から脊髄までの手術を行う

　東京・町田市の「町田脳神経外科」の新しい歴史が開幕した。

同院を運営する医療法人社団三翔会の田辺英紀理事長が２０２３年３月から本格的に参加。週に３日、腕を振るうことになったのだ。火曜、水曜、土曜と外来に立ち、その間に手術にも取り組む。

　町田脳神経外科は脳と脊髄、神経系疾患の特化型医院。外来だけでなく、19床の入院設備も備え、３人のエキスパートが年２００件以上※の手術を行う。

　治療を支える検査機器も充実。高解像度の３・０テスラを含む２台のMRIのほか、CTや脳血管内治療も行う脳血管撮影装置なども完備、的確な診断のもと高度な医療の提供に努めている。

　田辺理事長は脳神経外科のエキスパート。脳動脈瘤、脳腫瘍、顔面痙攣、三叉神経痛といった脳疾患だけではなく、椎間板ヘルニア、脊柱菅狭窄症などの脊椎脊髄疾患治療にも積極的に取り組んでいる。

　顔面痙攣や三叉神経痛に対する「微小神経血管減圧術」の大家として、２０２４年２月、札幌市で開催される第26回日本脳神経減圧術学会の会長も務める。

侵襲の少ない顕微鏡下手術を実施

「首・背中・腰・足が痛いといった症状は実は神経外科的な症状であることが多いんです。たとえば腰が痛い場合、末梢に原因があるのか、脊髄なのか、脳なのか、原因を突き止める必要があります。全身を徹底的に検査し、原因を突き止めます。原因部位が確定できれば手術もピンポイントで実施できる。もちろん、はじめから手術ありきではありません。患者さんの病状をしっかり見極め、意思も確認した上で適切な治療を選択することが重要です」

　と田辺理事長は力を込めた。手術は患者の負担が少ない低侵襲手術を採用。脊椎脊髄手術は顕微鏡下で行っている。切開創が小さく、出血量も少ないうえ、神経をきれいに温存できる。体への負担が小さいことから患者は手術当日に体を起こして食事ができ、翌日からは歩行が可能だ。入院期間も３～７日と短い。

　田辺理事長は大阪屈指の総合病院などで腕を鍛えた後、経営不振に陥った民間病院の再建を任され、42歳の若さで病院長に就いた。２０００年代初頭に早くも内科・外科一体型の脳神経センターを設置するなどして見事に再建を果たし、その後、脳疾患、脊椎脊髄疾患治療に特化した病院を設立、年間６００件以上※の手術を行った。
　その手腕を見込まれ、２年前に町田脳神経外科の理事長に就任。早くも、その成果が現れ、南多摩医療圏だけでなく、多摩地域全体、神奈川県東部などからも多数の患者が訪れるようになった。

　田辺理事長のほか、頸動脈手術などの豊富な脳血管手術経験をもつ矢吹明彦院長、脳腫瘍から脊髄疾患まで幅広い分野での手術を行う五島久陽部長のエキスパート３人による的確な神経外科手術が可能な施設である。

大阪の玄関口・梅田に脳・脊髄・神経クリニック

　田辺理事長は２０２０年７月、大阪北部や府外からもアクセスのいい大阪の玄関口・梅田の扇町通りに「梅田 脳・脊髄・神経クリニック」を開設した。田辺理事長も月曜、水曜、金曜は外来を担当する。

身近なクリニックでありながら、３・０テスラMRIはじめ、神経伝導速度検査、筋電図、デジタル脳波計、頸動脈エコーなど先端機器を導入。脳神経外科（脊髄外科）と脳神経内科のベテラン医師が連携しながら診断・治療にあたっている。

　手術が必要な場合は連携している病院で田辺理事長の執刀による手術が毎木曜に行われている。

　東の町田脳神経外科、西の梅田 脳・脊髄・神経クリニック。いずれも田辺理事長の患者優先の思想が隅々にまで行き渡っている。脳、脊髄、神経関係で何か気になる症状があれば気軽に受診して欲しい。

※2022年1月～12月

• 梅田 脳・脊髄・神経クリニック