投稿日: 2019年8月27日 10:50 | 更新:2019年8月27日10:50
医療法人光川会 福岡脳神経外科病院
理事長 風川 清
かぜかわ・きよし●1982年、防衛医科大学卒業。2008~17年福岡大学筑紫病院脳神経外科教授。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医、日本脳神経血管内治療学会認定脳血管内治療専門医ほか。
開院からわずか2年で1000件以上の手術を実践
福岡脳神経外科病院は2017年春の開設以来、手術数を急速に伸ばしてきた。18年4月~19年3月には脳腫瘍50件、脊髄脊椎183件、脳血管内手術252件となり、総手術数はわずか2年で1000件を超えた。19年は上半期で400件を超えるペースで推移している。その背景について、「2年余りで入院・外来患者が増加したことに加え、それに対応できる最先端の医療機器と手術室の拡充、そして全国から技術の高い医師を迎え入れたことがあります」と風川清理事長は語る。
ハード面では、開頭手術と血管内治療を同時に行えるハイブリッド手術室1室、血管内治療専用手術室1室と通常の手術室が1室あり、同時に3人の手術が可能。加えて4K3Dビデオ技術搭載の最新手術用顕微鏡システムをいち早く取り入れ、より正確で安全性の高い手術を追求している。人員面でも、常勤13名の医師の中には脳神経外科専門医や神経内科医、麻酔科医、救急科医などが在籍、他に非常勤で3名の医師も抱えている。緊急を要することも多い脳疾患に対し、常に2名の脳神経外科専門医が当直して治療にあたる充実ぶりだ。さらに、18年9月に間脳下垂体外科に実績ある矢野茂敏医師を副院長に迎え、「間脳下垂体外科治療センター」を増設した。
こうした治療を24時間365日体制で実践できるのも同院の特徴だ。例えば、19年5月の10連休も12件の予定手術と5件の緊急手術を実施。「特に血管内手術は患者さんの負担も少ないので、休み中に手術を受けて、休み明けにはお仕事可能な方もいらっしゃいますし、それも患者さんへの貢献の一つだと思っています」(風川理事長)として、休みが長くとれる年末年始などでの手術も検討している。あわせて、次世代の医師の育成も地域における役割と考え、研修の受け入れも進めていくという。
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- 医療法人光川会 福岡脳神経外科病院
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