横浜整形外科クリニック

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医療法人栄親会

横浜整形外科クリニック
藤沢整形外科クリニック

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ひざ関節のエキスパートが新たな挑戦
再生医療のPRPを導入

治療の幅を広げる療法経験活かし使いこなす

　整形外科領域の各種疾患に強い横浜整形外科クリニック。野村栄貴院長は、膝蓋骨脱臼で重要な内側膝蓋大腿靱帯（MPFL）の世界的発見やMPFL再建術の開発などで知られる、ひざ関節のエキスパートだ。そんな野村院長が、新たに提供を始めたのが再生医療のPRP治療だという。「手術や薬物療法などに続く新たな選択肢として、治療の幅が大きく広がりました」
　PRP治療では、変形性膝関節症などの関節疾患に対して、除痛や組織修復が期待できる。薬物療法で十分に除痛できない患者や、手術が難しい高齢患者への選択肢として有効だ。「月1～2回のヒアルロン酸注射と比べて、PRP治療は6～12カ月に１回で済むため、長期の継続がしやすく、若い患者の進行抑制にも適しています」と野村院長は指摘する。
　「関節疾患の病態はさまざまで、正確な診断には経験も必要です。PRP治療の適否を判断するためには、他の療法への理解、特に豊富な手術経験が望まれます」。多くの手術を手がけてきた野村院長だからこそ、PRP治療も適切に使い分けられる。その上で「手術が不要になるまで回復する患者さんも少なくありません」と強調する。

20倍濃縮・2回注射で高い治療効果を目指す

　同院のPRP治療には、①無菌検査、②20倍濃縮、③2回注射という特徴があり、高い治療効果と安全性が望める。野村院長は「『次世代PRP』と言われるAPS治療と比べても遜色のない濃度です。2回注射についても、海外の論文では高い効果が報告されています」と解説する。
　同院では、分院の藤沢整形外科クリニックとも連携して、多くの患者にPRP治療を提供している。分院の村瀬鎮人院長は「分院でも同等の水準でPRP治療を提供しています。患者さんの日程に合う方のクリニックを紹介するなど、密な連携も特徴です」と説明する。両院合わせてのPRP治療実績は、2019年1月開始から12月までで211関節。好評からか患者は増える一方で、20年1月の実績は37関節にものぼる。

医療法人栄親会理事長
横浜整形外科クリニック院長

野村栄貴

藤沢整形外科クリニック院長

村瀬鎮人

医療新聞社
編集部記者の目

ひざ関節治療のエキスパートとして知られる野村栄貴院長。その野村院長が、新たに提供を開始したのが再生医療のPRP治療だ。既存の薬物療法では十分な効果が得られない患者や、手術が難しい高齢患者などに効果が期待でき、開始して約１年、確かな手ごたえを感じているという。「手術が不要になるまで回復する患者さんも少なくありません」。手術のプロフェッショナルが言えば、説得力も違う。PRP治療の効果について嬉しそうに語る野村院長からは、患者の回復を心から望む、医療者としての強い想いを感じた。

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