投稿日: 2017年5月17日 10:45 | 更新:2017年5月17日10:45
医療法人湘育会 おおえ内科クリニック
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2005年に神奈川県茅ヶ崎市で開業した大江剛人院長。父親が開業医であったこともあり、自らも開業して地域医療に力を入れることを早くから視野に入れていたという。消化器内科を選んだのは、すべてのベースとなる内科の中でも、内視鏡を操って病変を調べ、時には切除まで行うダイナミックさがあったからだ。「特に内視鏡検査は勤務医時代から好きな検査の1つでした。現在でもエコー検査と共に最も力を入れています」と振り返る。
あわせて大きなテーマとして掲げているのが予防医療であり、大学病院や総合病院で、急性期医療に携わるうちに次第と関心が向かっていったという。「急性期病院に在籍していただけに、疾患を発症して運ばれる方を数多く診てきました。そうした方は健康診断などで異常を指摘されても、自覚症状が無いために放置していたケースが多かったのです」。そうした事態を防ぐためにも、「倒れる前に治療すること」を第一に、内視鏡検査による早期発見、さらには重篤な疾患を防ぐための治療にも力を入れ続けてきたのだ。
茅ヶ崎市を選んで開業したのは海が好きで、学生の時にしばしば通っていたから。一から開業した中で地域住民に信頼されるためにも、一人ひとりの患者に誠心誠意向き合っていったという。「『自分だったら、もしくは自分の家族だったらどういう治療をすればいいのか』と常に考え、実行してきました」。その一環として、患者への十分な説明にも力を入れ、納得した上で治療を受けてもらうよう、心がけてきた。
現在では、顔見知りの地域住民も増え、開院当初からの付き合いがある患者も多くなってきたという。中には通院が困難になった人も現れてきたため、それに応えて訪問診療も開始している。「私を頼って来院される方もたくさんいらっしゃいます。そうした方々に応えられるよう、勉強し続けています」