• 神奈川県

井上整形外科

高齢者の要介護を防ぐため
「医療と介護」2つのリハビリを実践

　膝や腰の痛みで来院される高齢の患者様の多くは、ロコモ（運動器の障害で移動機能が低下した状態）です。当院では、ロコモの合併が疑われる患者様には、積極的に運動器リハビリを取り入れ、担当の理学療法士（PT）が疼痛部位の治療だけでなく、その評価や運動指導を精力的に行っています。また、1回20分程度の運動器リハビリでは不十分な場合には、介護保険を利用した1時間程度の通所リハビリを推奨しています。この際、医療保険から介護保険のリハビリへスムーズに移行出来るよう配慮をしています。尚、当地域では介護認定を受けていても、通所リハビリをご存知でない方がまだ多数おられます。

　通所リハビリの利用者様には、自宅まで送迎があります。当院へ到着後、PTや看護師など数名のスタッフが連携し、毎回10名前後の利用者様に、ロコモ改善の運動療法を実施しています。医師が利用者様の体調を管理しているので、安全に運動ができると思います。90歳代のご夫婦で、3年間通所リハビリを続け、改善を目指している方々もいます。

　高齢者のロコモを治療し要介護を防ぐためには、楽しみながら、医学的根拠のあるリハビリを継続して行うことが重要だと実感しています。今後もスタッフ一同協力し、運動器リハビリと通所リハビリを続けたいと思います。