心臓リハビリは「運動療法・患者教育・カウンセリング」の3つに、近年、新たに「疾病管理」という考え方が加わりました。心臓病は一度罹患すると完治が難しい病気であり、再入院を繰り返す毎に予後が悪化する傾向にあり、最悪の場合死に至ることが多いのです。当院での心臓リハビリテーションは入院～外来通院まで、運動療法やレジスタンストレーニング（筋力増強トレーニング）を通じて動脈硬化の進行を抑制し、更に多職種（医師、看護師、理学療法士、薬剤師、栄養士）で構成されるハートチームによりセルフマネジメント支援や生活習慣病改善の指導を行う疾病管理プログラムを実施しています。心臓病におけるセルフマネジメントとは、個人や御家族の病気に対する意識を高め、心臓病に対して自身でコントロールする力を向上させ、再入院や症状増悪のない生活を可能な限り維持していく活動です。私たちは「心臓病による再入院を抑制し、出来るだけ在宅で長く快適に生活する事」に注力し、ハートチームが患者様と共に考え、一人一人のQOL向上に寄与できる心臓リハビリを目指しています。