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しおかぜメモリークリニック

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訪問診療からデイケアまで充実した認知症治療を提供

患者ニーズに応えたさまざまな取り組み

 神戸駅から徒歩3分の好立地。認知症の診療に力を入れ、多様な患者ニーズに応えているのが、しおかぜメモリークリニックだ。

 「『患者さんの生活に密着したサポート』を理念として、全人的な医療提供に取り組んでいます」と南辰也院長は説明する。

 開院当初は、通院による診療を想定していたという同院。現在は、多くの患者からの要望を受け、訪問診療をメインとしている。

 「病識がないため来院したがらない方や、足腰が悪く外出が困難な方など、通院が難しい患者さんに対応した結果、このようなスタイルになりました」

 診療時間の面でも、夜22時まで対応することで、働いている家族も患者とともに通院しやすい環境を整備している。

 通院のしやすさという点では、「青」と「白」そして「木」を基調とした、落ち着いた空間作りも見逃せない。病院らしさを感じさせない、カフェのような外観や内装は、南院長のこだわりの一つだ。

 「通院のハードルを下げることで、少しでも多くの患者さんに、より早期に治療を開始してもらいたいと考えています。認知症の治療は、開始が早ければ早いほど効果的です」

  • 落ち着いたカフェのような院内

重度認知症デイケアや訪問リハビリも開始

 2020年8月からは、新たな取り組みとして、重度の認知症患者を対象としたデイケアも開始した。各種のリハビリテーションを通じて、周辺症状の緩和や生活能力の機能維持などが期待できるほか、医療保険も使うことができる。

 精神保健福祉士・社会福祉士の黒田雄平氏は「今後は、回想法(写真などを通じて思い出を語り合う心理療法)の一環として、VR技術の活用にも取り組む予定です」と語る。

 10月からは、訪問リハビリへの対応も開始。「勤労意欲の高い高齢患者さんも多いため、将来的には就労支援にも力を入れていきたいと考えています」と南院長は展望する。

 神戸市のほぼ全域を診療圏内として、19年の開院以来、約500名もの患者を受け入れてきた同院※。その発展は、まだまだ続きそうだ。

 「認知症の治療では、ご家族のケアにも重点を置いています。近隣の総合病院との連携により、精密検査にもスムーズに対応できますので、お気軽にお越しください」と南院長は優しく微笑んだ。

院長

南 辰也

日本精神神経学会認定 精神科専門医

精神保健福祉士・社会福祉士

黒田 雄平

医療新聞社
編集部記者の目

南辰也院長の患者ニーズにとことん応える姿勢は、診療の中で随所に垣間見ることができる。緊急時には昼夜を問わず往診に駆けつけ、体調悪化への対応や必要に応じて入院先の手配などを行う。認知症だけでなく、糖尿病や循環器疾患などの生活習慣病もトータルで診るほか、終末期には看取りに立ち会うこともあるという。一家族、一家族の生活に密着したサポートがしたい――。開業当初からのこの想いを訪問診療というスタイルで実現している。「認知症は現在の医療では基本的に完治することはありません。だからこそ進行を遅らせるため早めに治療を受けることが大切です」と南院長。少しでも不安に感じたり、気になる症状があったりしたら、あまり抱え込んで悩まず、まず一度足を運んでみたい。

Information

しおかぜメモリークリニック

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〒650-0015
神戸市中央区多聞通2丁目1番9号

【診療時間】9:00~22:00
【休診日】日・祝

TEL.078-335-7370(完全予約制)
FAX.078-335-7371


※2019年5月~20年10月

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