絶対あきらめない肝がん治療を提供

北九州市の住宅地にある岩本内科医院には県内外から多くの肝がん患者が訪れる。切除ができなくなった進行がんも対象とし、高度な技術をもって根治を目指すカテーテル治療（血管内治療）に取り組む。

　「最良の医療を提供することが理念。高度な肝がん治療とともにかかりつけ医としての役割も担ってきました」と岩本英希理事長は話す。ＣＴ、内視鏡、エコーなどを完備し、地域の人々のがんの早期発見・早期治療にも尽力する。「年間１００人以上※１の方のがんを発見し、適切な治療へと繋げています」と話すのは山口泰三院長だ。

　肝がんのカテーテル治療においては、開業以来のべ約５千件の実績を誇り※２、近年の治療件数は年間約５００件を超える。岩本理事長は「『絶対にあきらめない』がモットー。標準治療を重んじつつ、私どもならではの技量や経験を投入し、他の臓器を原発とする転移性肝がんを含む、患者さん一人ひとりに合ったより効果的な治療の提供を目指しています」と話す。

• 転移・切除不能肝がんでもあきらめない血管内治療を行う
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　同院では２種類のカテーテル治療を提供しているのが大きな特徴だ。塞栓物質を投与し、がんに栄養を送る動脈を塞ぐのが肝動脈化学塞栓療法だが、同院では血管造影ＣＴを駆使し、がんの栄養動脈を同定して末梢の門脈が抽出されるまで薬剤を投与する門脈動脈同時塞栓療法を行っている。

　もう一つは肝動注化学療法で、動脈にカテーテルの管を埋め込み、いつでも抗がん剤を流せる状態にすることでがん細胞の効果的な縮小が期待できる療法だ。

　他院で「もう治療のすべがない」と言われた患者の治療にあたり、奏効することも多いという。再発率が高い肝がんや転移性肝がんを患う人にとって、同院は頼もしい限りだろう。

　岩本理事長は「今後も質の高い医療を提供して多くの患者さんに希望を持っていただき、その心までがんにかからないよう、全力を尽くしたい」と熱く語る。