うえだ歯科クリニック

富山県

医療法人社団向日葵会

動画あり

「あの時、思い切って通ってよかった」
と思える歯科医院を目指す

口腔内を臓器と捉え、健康を成り立たせる

　口腔内を一つの臓器として捉え、予防から治療まで幅広い歯科医療を提供するうえだ歯科クリニック（富山市・城川原）。２００１年の開設以来、時代に合わせ進化し続けてきた同院は、地域のか強診※1としての役割を担い、年間１００００例以上※2もの診療実績を重ねている。また、19年の施設リニューアルでは保育士常勤の託児室を院内に設置。女性就労を支援する先進的な取り組みとして、地元メディアから取材を受けるなど注目を集めている。

　「20年後に『あの時、思い切って通ってよかった』と思える歯科医院を目指しています」と上田和孝院長。歯科領域にとどまらず全身の健康を見据えた診療に、地域の人々から厚い信頼が寄せられており、遠方から長年通院している患者も数多い。同院の診療理念について上田院長はこう語る。

　「『歯を健康な状態に保ったうえで、しっかり噛めるようにする』。そうすることで全身の健康が成り立ちます。この考えのもと、１本１本の歯をどうすれば長期間にわたって残せるのかを精査・治療して、最終的に咬合を成り立たせるようにしています。歯を含めた口腔内を一つの臓器として捉えることにより、全身の健康を成り立たせることができるのです」

　また、健康長寿を実現するには、歯周病の予防と治療が欠かせないと指摘する。「歯周病菌と関連する全身疾患は、糖尿病、アルツハイマー型認知症、誤嚥性肺炎などをはじめ、多く存在することが分かっています。歯周病の治療・予防が健康長寿にとって重要なことは周知の事実で、当院では患者さん一人ひとりに合わせた歯周病の治療計画を立てて的確に歯周病菌を駆逐する治療を実施しています」

患者の接遇を担う歯科コンシェルジュ

　患者の接遇面で見逃せないのが、歯科コンシェルジュの存在だ。同院独自の役職で診療スタイル、治療方針を熟知しており、治療内容や患者が不安に感じていることに対して十分な説明を行う。安心して治療が受けられるよう工夫を凝らしている。

　「口の中を健康に保つことによって、全身の健康を手に入れていただきたい――それが私たちスタッフ全員の思いです。痛みの症状だけを治療するのではなく、悪くなっている部分はしっかり治し、その後定期検診に移行し、口腔内ケアや、ちょっとした口の中の異変を見逃さないかかりつけ歯科医院を目指しています」

　本年20周年を迎える同院は、これからも親子３代で通える「か強診」として、地域の人々の口腔管理と健康を力強く支え続けていく。

※1 かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所
※2 2020年１月～12月

院長

上田和孝

医療新聞社
編集部記者の目

　歯科だけにとどまらず、全身を見据えて地域の健康長寿を支える上田和孝院長。「ゆくゆくは行政にも働きかけて、体の不自由な人や寝たきりの人を治療できるように専用の巡回バスを地域に開通できればと考えています」。歯科医師が創る高齢者施設を実現したい、とも語る上田院長の地域の健康長寿の取り組みに、これから益々目が離せない。

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