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医療法人社団ゆるぎない愛の会 

よこすか甲状腺内科クリニック

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多彩な症状を呈する
甲状腺疾患をトータルにサポート

連携を強みに的確な甲状腺診療を目指す

 三浦半島の中心的都市である横須賀市で、糖尿病と甲状腺疾患を専門とし、地域医療を支える中島内科クリニック。この春、近隣に甲状腺疾患に特化した「よこすか甲状腺内科クリニック」を分院として開院した。本院は三浦半島全域から患者が訪れ、年間4000例※を超える診療実績を有しているが、年々増加する甲状腺疾患において、分院で「甲状腺疾患のトータルサポート」を理念に掲げ、より専門性を高めて、地域の医療ニーズに応えていく。

 長年、本院や甲状腺専門病院で甲状腺疾患のエキスパートとして研鑽を積んできた向笠浩司院長。新クリニックで目指す「甲状腺疾患のトータルサポート」について次のように説く。

 「甲状腺疾患は良性でお薬で治るものから、外科治療が必要なもの、まれながんとして予後が悪い未分化がんなど幅広く、内科だけ、外科だけの医療知識では対応が難しい側面があります。これまで培ってきた甲状腺疾患の専門知識や経験を活かし、各々の患者さんに適切な治療を提供したいと考えています。当院での診断・治療を基軸に、手術や放射線治療についても医療連携を通じてトータルでサポートします」

 同院の裏手に位置する横須賀共済病院や横浜市立大学病院をはじめ、都内の甲状腺専門病院とも連携体制を構築しているが、多彩な症状を呈する甲状腺疾患であるがゆえ、症状が酷似する疾患を診る婦人科診療所などとの診診連携にも力を注ぐ。「バセドウ病では、頻脈、動悸、眼球の突出、イラつきなどの精神症状が生じ、橋本病では倦怠感、発汗の減少、脈拍低下などが生じます。更年期障害をはじめ、他の疾患とオーバーラップする症状が多いため、婦人科、眼科、耳鼻科、循環器などの専門クリニックと密に連携し、適切な治療へとつなげています」。患者の多くは甲状腺疾患を疑って来院するが、甲状腺が病因でないこともある。その場合も他科を紹介し、治療の道筋をつけている。

更年期や妊娠を想定している方は一度検査を

 迅速検査機器を備え、受診当日に診断をつけ、その日に治療を開始するのも特長の一つ。通院回数が減り患者の負担軽減につながるほか、検査結果を待つ期間での重症化も回避できる。

 「甲状腺の病気はきちんと診療を受ければ、多くが改善し、生活の質の向上につながる可能性があります。近年、不妊症や流産との関連性も指摘されていますので、若い世代の女性で妊娠を考えている方、あるいは更年期障害の諸症状が出始めている方は、ぜひ甲状腺検査を検診の感覚で受けていただければと思います」

※ 2020年1~12月

院長

向笠 浩司

医療新聞社
編集部記者の目

 同院では昼の時間帯を診療時間にあてており、午前9時から15時まで途切れることなく診療が続く。「昼休みを利用して来院したい」といった患者の受診スタイルの多様化に応えている。院内の混雑緩和の面でも一役かっている。通常、午前と午後で診療時間を分けている場合、それぞれの開始時間に患者が集中することが多い。昼休みを挟まず一連化することで、患者数が均一化し、混雑緩和につながるという。ソーシャルディスタンスも確保しやすい。徒歩数分の距離にある本院は17時まで診療を行っており、15時から17時は本院で診療を受けることも可能だ。本院、分院の地の利を得て、診療時間の利便性を高めている。

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