当院での臨床研究を経て開発されたホットバルーンを用いて心房細動の治療を行っています。ホットバルーンが製品化され保険適用されてからすでに５年が経過しました。ホットバルーンは３ｃｍ程度に拡張可能なバルーン＝風船が先端に付いたカテーテルで、高周波通電によって風船内部の水を加熱する仕組みになっています。ホットバルーン治療とは、加熱した風船を心房内部の必要箇所に当てて組織を加熱することで心房細動という異常な電気活動が起こらないように変化させる治療です。この方法は海外からも注目されており、米国、ドイツ、フランス、イタリア、韓国などからも当院に見学者が訪れています。

　心房細動は脳梗塞や心不全の原因となる、見過ごすことのできない不整脈です。適切な時期に適切な治療を行うことで根治可能な時代になりました。積極的な治療をお勧めします。

　治療の詳細は、当院から発信する１時間のＷＥＢ講演で毎月解説しています。視聴方法はホームページをご覧ください。