当院では大学病院と連携した特殊診療として、全国の患者様を対象とした「リンパ浮腫治療センター」を2010年に開設しました。

　リンパ浮腫とは、先天的または後天的なリンパ流の障害により手足や体幹にむくみを生じるもので、慢性に経過し、現在のところ根治は困難です。治療には複合的治療（包帯や弾性ストッキングによる圧迫療法とリンパドレナージなど）と、外科的治療（リンパ管静脈吻合術や脂肪組織減量術）の二つがありますが、いずれも技術と経験が要求され、対応できる施設での加療でなければ、よい結果が望めません。

　患者様に、より良い医療が提供できるよう、訓練を受けたセラピストを多数育成しており、リンパ浮腫手術の経験豊富な形成外科医が専任しております。また2週間の入院治療プログラムを設け、集中的にリンパ浮腫の治療ができる全国的にも珍しい施設です。さらに大学病院のリンパ浮腫専門チームと連携を取りながらエビデンスに基づいた新しいリンパ浮腫治療を積極的に行っております。リンパ浮腫で悩まれている方はぜひご相談ください。