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荒川眼科医院

  • 動画あり

患者目線を大切にし
白内障手術で地域に貢献

患者に寄り添った白内障治療を実践

 およそ四半世紀前に開院した荒川眼科医院。かつて銀行だった建物は歴史を感じさせる佇まいだ。荒川聡院長は3代目として2020年に同院を継承。患者との間に壁を作りたくないという思いから、白衣は着ず普段着で診療を行うこともある。

「患者さんは70~80代の方が中心。診察中は相手の言葉をさえぎらないで傾聴することを心掛けています。こちらから治療について説明するときにも、医学用語ではない、わかりやすい言葉を選んでいます」と荒川院長。

 同院の年間手術件数は618件(21年4月~22年3月)であり、そのうち483件を白内障手術が占め、網膜剝離や緑内障発作などの緊急性の高い疾患にも対応する。「術中は音楽をかけ、声掛けも行い、リラックスしていただけるよう配慮しています。白内障手術は5~10分程度で終わりますが、数%の割合で時間のかかる難症例の方もいらっしゃる。術前の評価をきちんと行い、患者さんに納得して手術を受けてもらえることを目指しています」(荒川院長)

 全身麻酔や入院が必要な患者は同院から約10分の距離にある製鉄記念八幡病院に紹介し、荒川院長自ら手術を行う。

  • 広々とした待合室

ホスピタリティ溢れる医院づくり

 患者にとっての通いやすさを大事に考えて完全予約制を採用し、待ち時間が短縮された。22年夏からはサマータイムを導入。朝の涼しい時間帯に来院できるようになった。

 駐車場のそばには早咲きの桜の木が植えられている。「桜の花が咲く時期に白内障の手術を受けられた患者さんのなかには、嬉しそうに桜をご覧になる方もいて、その姿に眼科医としてのやりがいを感じます」と荒川院長が語るように、患者を思う診断と治療が徹底されている。

※多焦点眼内レンズの場合の費用(片眼)保険診療費+選定療養費(自己負担約25万円)

院長・医学博士

荒川 聡

あらかわ・さとし●2004年、帝京大学医学部卒業後、九州大学眼科入局。08年、九州大学大学院進学。10年より理化学研究所で加齢黄斑変性のゲノム解析を行い、11年、Nature Geneticsに論文掲載。九州大学病院、JCHO九州病院、製鉄記念八幡病院眼科部長などを経て、20年4月より現職。

医療新聞社
編集部記者の目

荒川院長の朝は早い。開院は9時だが、6時半には到着して院内の掃除や事務仕事をしている。早いときには7時半頃に最初の患者が訪れ、待合室で待機してもらうことも、しばしば。そこで夏はサマータイムを導入し、他の季節より1時間早い8時から医院を開けることにした。気温が高くないうちに来院し、暑くなる前に帰宅できるようになれば、高齢者が多い患者にとってもメリットが大きい。治療のみならず、ホスピタリティの面でも荒川院長のアイデアが同院には詰まっている。

Information

荒川眼科医院

〒806-0033
福岡県北九州市八幡西区岡田町1-36

TEL.093-641-6333
※完全予約制

【診療時間】
月~土9:00~12:30
月・水・金14:30~17:30

【休診日】
日祝、お盆(8/13~8/15)、
年末年始(12/28~1/3)

荒川眼科医院 紹介動画