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困っている人を助けたいという思いから医師に
諦めない姿勢と、患者との触れ合いを貫く


医療法人秀明会
小池病院
 
こいけ・えいじ
理事長 院長 小池 英爾 先生
 
【経歴】
近畿大学医学部卒業。近畿大学医学部産婦人科学教室非常勤講師、日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医。
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大学病院時代の経験が、診療の柱に

 小池病院の小池英爾院長は「困っている人を助ける仕事が自分に向いている」と考え、医師を志したという。医師となってからは、「専門性を身に付けることが、患者にとってメリットの多い治療の選択肢を提供できることに繋がる」と強く思うようになる。そして婦人科の悪性腫瘍治療の第一人者である大学の教授に強い憧れを抱き、産婦人科の道を選んだ。
 
 小池院長は現在の診療の柱が、大学病院時代から培われてきたものだと話す。その1つが、「決して治療を諦めない姿勢」だ。がん治療では時に治療の効果が出ないことがある。そこで治療の継続を選ぶかどうかは、患者本人や家族が決めること。諦めずに次の治療法を考え続ける姿勢が、重要であると学んできたという。「『もし自分の家族が患者だった場合、治療を諦めましょうと言えるのか。他に方法が無いか探すだろう』と教授から言われ続けました」と小池院長。教授の圧倒的な手術の技術だけではなく、その医師としてのあり方を尊敬してきた。
 
 もう1つが、「患者との触れ合いを重視する」こと。「入局当時、先輩から『医師になったばかりで何か役に立つわけではない。患者さんの所に通い、雑談でもいいから話を聞くことが、今できる仕事だ』と言われたのです」と小池院長。そこで徹底して患者の話を聞き続け、雑談によって、患者自身の体調や環境の微妙な変化、悩みを聞き取ることが、重要であると実感した。2つの診療の柱を根幹として、決して諦めない姿勢で、患者とのコミュニケーションを重視して診療に没頭してきた小池院長。15年にわたり手術の最前線に立ち続けた経験から、大学病院での手術の指導を依頼され、現在も多忙な日々を過ごしている。だが休みが取れなくても全く苦にならず、勤務が無い日も患者の顔を見るために、つい病院に顔を出してしまうほどだという。小池病院の院長に就任してからも、その姿勢は変わることが無い。それは困っている人を助けることへの意欲が、今も変わらず燃え続けているからだ。

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