匠の技術と手厚いリハビリで
患者目線の医療を提供

投稿日： 2019年3月4日 11:44 ｜ 更新：2019年3月4日11:44

脊椎・人工関節センター
浜田山病院
 

 
院長　小瀬 忠男

おせ・ただお●1988年、東京慈恵会医科大学卒業、同大学整形外科教室に入局。東京慈恵会医科大学附属青戸病院整形外科医長、総合川崎臨港病院整形外科部長などを経て、現職。日本整形外科学会認定整形外科専門医。
 

　東京都杉並区の浜田山病院は、高齢化に伴い増加する変形性関節症などへの治療に注力し、整形外科に特化した診療を行う。その守備範囲は、人工関節置換術や脊椎脊髄疾患手術のほか、関節鏡手術、スポーツ整形など幅広い。これらの手術を数多く行ってきた小瀬忠男院長は、「それぞれの治療を、各分野の経験豊富なエキスパートが担当しています」と語る。
 
　人工関節置換術では、「1㍉、1度のズレも許さない精密さにこだわります」と語るとおり、長期的な成績を重視した手術を行う小瀬院長。その際、CT撮影データを用いた術中ナビゲーションシステムや、脊髄誘発電位測定などを活用。全症例で神経モニタリングを行うなど、手間を惜しまない手術を提供し、正確性の向上や合併症の抑制を図る。脊椎脊髄疾患治療では、頸部痛、手指巧緻障害、背部痛、腰痛、下肢のしびれ、側弯症など、背骨の症状などへ幅広く対応。手術では、近年普及している低侵襲な術式も積極的に取り入れ、早期回復を実現させる。同様に、半月板損傷、前十字靭帯断裂、腱板断裂などへの内視鏡手術にも力を入れており、早期退院という患者のニーズに応えている。
 

中心性脱臼へのメッシュとステンレスを用いた人工股関節再置換術

　小瀬院長とともに、これらの手術を手がけるのが間浩通副院長だ。脊椎や関節の疾患に精通し、３D-CTなども用いて行う正確な術前評価や、豊富な経験に基づく手術には定評があるという。

副院長
間　浩通

　手術だけでなく、その後のリハビリにも力を入れる同院。手術からリハビリ、退院後の外来リハビリまで一貫して提供し、可動域の向上を目指していく。その間、患者は専属のスタッフとともにリハビリに励むことができ、患者の安心感にもつながっている。

リハビリテーション科主任
井上 雄一

　脊椎や関節の疾患は女性に多いとされるが、こうした取り組みが悩みなどを相談しやすい雰囲気を生むのか、女性患者にも好評だという。「実際、患者さんからは、看護師やリハビリスタッフが優しいので、つらいリハビリも頑張れる、というお声を頂いています」
 
　２０１９年4月からは、指や手に生じる骨折や腱鞘炎、末梢神経障害などにも対応すべく、手の外科の外来を新設予定だ。「患者一人ひとりに真摯に向き合い、手を差し伸べるような診療を追求してまいります」