投稿日： 2019年3月4日 11:46 ｜ 更新：2019年3月4日11:46
医療法人徳洲会 宇治徳洲会病院
脳神経外科 主任部長 村井 望
むらい・のぞむ●医学博士（京都大学）。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医、日本脳神経血管内治療学会認定脳血管内治療専門医、日本脳神経外科学会近畿支部学術評議員、京都大学医学部非常勤講師ほか。
「二刀流」の医師が揃い、適切な脳卒中治療を提供
各治療の経験豊富なスタッフがチームで治療に臨む
京都府宇治市を含めた山城北南地域における脳卒中医療を担うのが、宇治徳洲会病院だ。現在、脳卒中では開頭クリッピング術などの開頭手術と、血栓回収療法やコイル塞栓術などの脳血管内治療が用いられるが、同院には両方を手がける医師が複数在籍し、治療に臨んでいる。「この『二刀流』の医師が揃っていることで、緊急手術や２つの手術が並行する状況も含め、全てで両方から適切な治療が選べます」と村井望医師。
同院は、そうした常勤の医師を含め、非常勤の医師もまた各治療の豊富な経験を持つ。その手厚い体制により、24時間３６５日、救急に対して常に適切な治療を選択できるという。さらに、もともと救急医療に力を入れてきた背景もあり、時間外でも、２つの手術を並行して行う体制が整っている。そうした施設は決して多くはないだろう。
同院では、院内で提供する脳ドックを生かし、くも膜下出血の予防のための脳動脈瘤治療も積極的に実施。脳卒中同様、個々に適切な治療を検討した上で、その内容を患者に丁寧に説明することも心がけているという。他にも、脆い血管が生じている脳動静脈奇形の治療や、顔面けいれんや三叉神経痛などの根治を目指す微小神経血管減圧術など、地域で実施施設の少ない術式を含め、多様な手術を提供している。「脳腫瘍についても、放射線治療も含めた総合的な治療ができるようになりました」と、同院はさらに多くの地域住民への貢献を目指していく。
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