経験に基づくカテーテル治療で
疼痛治療の新たな選択肢を提示


なごやEVTクリニック

院長 鴨井 大典

 

かもい・だいすけ●2003年、香川大学医学部卒業。小倉記念病院、名古屋共立病院副院長、Okuno Clinicなどを経て、現職。医学博士、日本内科学会認定総合内科専門医、日本循環器学会認定循環器専門医など。

 
 
 

中部地方唯一の運動器カテーテル治療施設

 心臓や脳などの疾患に対して行われるカテーテル治療。それを肩や腰、ひざなどの疼痛の緩和に生かした治療が、いま注目を集めている。非常に細い管を通じて痛みの原因となる異常な血管に塞栓物質を投与する、この「運動器カテーテル治療」を国内でいち早く取り入れたのが、なごやEVTクリニックだ。
 

痛みの原因となる異常な血管(矢印部分)


 鴨井大典院長は、循環器内科医として、これまで心臓や足の末梢血管へのカテーテル治療を数多く行ってきた。その経験を買われ、国内初の運動器カテーテル治療提供施設であるオクノクリニックの開設にも携わった。そして、カテーテルを用いた疼痛治療を一人でも多くの人に広めたいと思うに至り、2019年、中部地方唯一の治療専門施設として同院を開設した。「まだ新しい治療ながら、痛みが改善した例をたくさんみてきました。自身の持つカテーテルの技術を、多くの人が悩んでいる痛みへの治療に生かすことで健康寿命の延伸に貢献し、やりたいことを諦めずに済む患者さんが増えれば」と、鴨井院長は語る。

 
 
 この治療について、鴨井院長は「薬の効果は一時的で、機能の弱った異常な血管にのみ作用するため、正常な血管には影響しません。治療時間は約20分程度で、来院から約3時間で帰宅できるため、日帰りでの治療が可能です。原因となる血管自体に作用するため、痛みがぶり返しにくいのも特長です」と語る。対象は、首から下の部位に生じる痛みほぼすべてと幅広いうえ、体外から注射する神経ブロック療法では難しい部位への治療も可能だという。
 また、安全性にもこだわっていると話す鴨井院長。自身が持つカテーテル治療の豊富な経験が、合併症を含め不測の事態への適切な対応にもつながっているのだろう。「背骨や関節の手術が必要な場合、それに取って代わることはできませんが、術後に痛みが生じた、手術を行うのが難しいといった方も、ぜひ一度相談にいらしてください」
 
※運動器カテーテル治療は自由診療。費用は、約22万円~39万円。ただし、部位や治療の追加の有無により異なるため、詳細はお問い合わせください。

 
 

Information
なごやEVTクリニック

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