【歯科5選】再生医療とインプラント治療

佐藤 悠野:さとうデンタルクリニック

 

 
■取材
さとうデンタルクリニック
院長

佐藤 悠野 歯科医師

 
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治療の幅を広げる再生医療

ブリッジや入れ歯と違い、他の歯に負担をかけずに自分の歯のように咀嚼できるインプラント。しかし、あごの骨や歯茎が薄いと治療ができなかったり、うまくいかない場合もある。そのような難症例の患者を進んで受け入れているのがさとうデンタルクリニックの佐藤悠野院長だ。
 
佐藤院長が積極的に採り入れているのが、患者自身の組織を用いる最新の再生医療であり、同院において実施に必要な厚生労働省の認可も受けている。同治療で使うのが、患者本人から採血した血液から作るCGFやAFGだ。「これらは成長因子を多く含み、骨の再生を早めることができます。それによって骨のない、あるいは骨の足りない部分に骨を作ることができるようになり、従来できなかったインプラントが可能となって、選択できる症例数が増えました。従来の、骨を作る治療法に伴った痛みや腫れが軽減されたのも、患者さんにとって大きなメリットです」と佐藤院長。このように利点の多い再生医療だが、一方で医師には高い技量が求められる。そのため、実績のある歯科医院を選びたい。
 
CGFやAFGは骨になりやすいだけでなく、完全自己由来のため感染も少なく、抗炎症作用で腫れや痛みも出にくい。こうした利点を生かし、佐藤院長は、インプラントの他にも歯周病、歯周外科治療、難症例の根管治療、親知らずの抜歯など、幅広い治療に再生医療を用いている。
 
 

 
──再生医療を使ったインプラントを通じて
    一生使える歯を残す──

 
 

ただ歯を残すのではなく、一生使える形で残す

佐藤院長は、「その人が一生食事を楽しみ、健康で豊かな生活を送る。それが最終的な目標であり、インプラントや再生医療はそのための手段です」と語り、患者一人ひとりにとって最良の方法を、インプラント以外の選択肢も含めて検討することの重要性を指摘する。
 
多くの患者が今ある歯をなるべく残したいと考えるのは当然だが、いい形で残さなければ、数年後に再び悪化してさらに大きな治療を要するおそれもある。「それでは問題の先送りにすぎず、完治とはいえない。あくまでも、完治させるための治療を行う。例えば、治療から1年後にレントゲンを撮影したら、膿んで骨が溶けてしまっていた所に骨ができている、あるいは、以前は揺れていた歯が揺れなくなった、その結果として一生その歯を使える、それで初めて完治といえると思います」と佐藤院長。
 
また、患者に満足してもらうためには、インプラントの治療前から治療後に至るまでの患者へのケアも重要だという。その一例として佐藤院長が実施しているのが、インフォームドコンセントの徹底や、10年間の保証期間だ。正確な診断とリスクも含めた丁寧な説明を行い、患者がしっかりと納得してから治療を行う。そして、定期的な通院を保証の条件とする歯科医院が多い中、10年間の間は一度も来院しなくても保証の対象とすることで、遠方に住んでいる、海外出張が多いといったような事情により、通院の難しい患者もサポートする。
 
このような、インフォームドコンセントや保証期間にみる患者へのサポートと、再生医療も使った高度な医療の提供が相まって、同院には遠方からの患者はもちろん、他院で受診した結果、抜くしかないと言われた人や、未だ受診したことはないが、抜くしかないかもしれないと悩んでいる人なども多く来院するという。
 

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