さだまつ眼科クリニック

埼玉県
東京都

さだまつ眼科クリニック

動画あり

コロナ禍にもかかわらず
2000件を超える白内障手術

十分な準備期間と術後の手厚いフォロー

　埼玉県春日部市の閑静な住宅街に立つ、さだまつ眼科クリニックは２００２年の開院以来、大学病院クラスの医療を提供することをモットーとしている。そのため地域住民から厚い信頼を得て、口コミなどで広まり、県内はじめ関東圏内から多数の患者が訪れている。なかでも白内障は、コロナ禍においても、全国でもトップクラスの２１９５件（21年１～12月）もの手術を行った。

　初診から手術を行うまでの間に精密な検査を実施し、検査スタッフと十分に手術計画を練り、患者が納得のいくまで説明をする。ただし、重篤な症状や緊急性が高いと判断した場合は、初診に訪れた、その日に手術を行うこともあるという。

　手術後、３カ月間は目薬を処方し、定期的に状態をチェックする。その後は状況によって、半年から１年の期間で検診を行う。

　「白内障の患者さんは高齢の方が多いので、白内障以外の眼病を発症する可能性もありますから、定期検診は重要ですね」と貞松良成理事長は語る。

手術の正確性が向上する精度の高い検査体制

　手術の成否は医師の技術だけでなく、事前の検査精度のウエイトも非常に大きい。

　「医師の技術がどんなに高くても、検査データに狂いがあれば当然正しい手術は行えません。その点、当院の検査スタッフは、高いスキルを持っています。基本的な知識は私と同レベルのものを持つよう要求しています。そのくらいの能力がないと、データを基に意見を交換しながら手術方針を策定することができません。ですから検査スタッフには、積極的に学会などへも参加してもらいます。

　また患者さんが術後にどのような見え方を希望しているか、検査スタッフが詳しく確認します。それだけでなく、患者さんの普段の生活スタイルまで聞き取ります。そこまで情報を集めなければ、患者さん一人ひとりが納得できる手術結果は得られないのです」と貞松理事長は力を込める。

高度な手技と新機器の融合

　手術手技と検査技能の向上に加えて、最新鋭の機器を積極的に導入し、さらなるレベルアップを図っている。

　例えば超音波白内障手術機器は前房内圧センサーの高性能化によって従来機器より安定した手術が可能となった。また最新の手術顕微鏡と手術支援システムにより、顕微鏡内に創口の位置や乱視矯正レンズ用の軸を表示できるようになっている。

培った高い技術を惜しみなく若い世代へ

　同院には、貞松理事長のほか多くの若い医師が在籍している。そうした医師たちに理事長の技術を十分に伝えたいと考えている。「技術がしっかりと次の世代に受け継がれていけば、それは世の中にとっても財産となりますよね。ですから今後は一層人材育成に取り組んでいきたいと考えています」と貞松理事長は穏やかに語った。

　なおコンパクトながら春日部本院と同等の治療・手術が受けられる「巣鴨さだまつ眼科」を、2021年11月にJR巣鴨駅前に開院。貞松理事長も木曜日の15時から手術、金曜日の午前に外来を担当している。

多焦点眼内レンズを用いた白内障手術選定療養費用として片眼18万円～32万円
自由診療費用（多焦点眼内レンズ）乱視なし：片眼50万円、乱視あり：片眼55万円（いずれも税込）

理事長・院長

貞松良成

さだまつ・よしなり●1992年順天堂大学医学部卒業、順天堂大学病院眼科入局。同大学助手、成田記念病院眼科部長などを経て、2002年6月にさだまつ眼科院長、05年4月に医療法人社団豊栄会理事長就任、21年医療法人社団豊栄会巣鴨さだまつ眼科（執刀責任者兼務）。

医療新聞社
編集部記者の目

春日部市内の閑静な住宅街に、さだまつ眼科は立地している。本棟と新棟に分かれており、その間に広い駐車場を備え訪問した時は患者の車でいっぱい。近隣はもとより、評判を聞きつけた患者が市内外から詰めかける。現在、本棟で診察、新棟で最新の機材を用いた手術を行っている。貞松院長の取材をしていて、最も印象に残っているのは、「自分の技術が次の世代に受け継がれていくように人材育成に力を入れています」と語られたことだ。貞松先生の思いがつながることを祈りたい。

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