• 大阪府

特定医療法人ダイワ会

大和中央病院

  • 動画あり

膝や股関節の痛みを緩和
QOLを向上させる人工関節

整形外科で定評ある病院へと発展

 大阪市西成区にある大和中央病院の柱のひとつは整形外科。院内に人工関節センターを有し、関節疾患全般の診療に日々取り組む。整形外科医の研修生を受け入れ、後進育成にも力を入れている。

 同院副院長の西尾祥史医師は県立病院、市民病院などを経て、2018年に同院の整形外科部長、人工関節センター長に就任し、今年から現職。同院は、これまで多くの人工関節手術に取り組み、整形外科で定評ある病院へと至った。

 関節疾患の中でも、足の付け根の痛みなどで高齢者を悩ますのが変形性股関節症だ。これは股関節の骨の表面にある軟骨が加齢など何らかの原因ですり減る疾患。この摩耗により、痛みが起き、股関節の骨が変形する。改善の見込みが低く、生活に支障ある痛みを生じる場合、最終的に人工股関節置換術を選択する。

スポーツや旅行、趣味の継続、再開も期待

「人工関節置換術を受けると、膝や股関節の痛みが大きく緩和します。脚の筋力が回復、歩行が安定して移動が容易になり、ゴルフやボーリングなどのスポーツや旅行、趣味を継続、再開も期待できます」

 西尾医師によれば、洗濯物を干す、ゴミを出すなど、今までできていた何かができなくなった時は骨関節の衰えが疑われるという。さらに、関節症は長い期間放置されると、症状が進行し、手術が難しくなることがある。ゆえに、早期の受診を呼びかけている。

「当院は治療まで、ひと月以上お待たせしないよう心掛けています。術式はMIS(低侵襲手術)、ナビゲーション手術を症例に応じて行っております。術中、適切に人工関節が設置できるので、膝や股関節がより動きやすく、脱臼しにくくなります。術後は麻酔科医と連携し、神経ブロック注射などで疼痛管理を行い、早期リハビリテーションが円滑に始められるよう工夫しています」

 同院は関節治療を通じて、QOLの向上と豊かなシニアライフの実現を目指している。

取材・文/星裕一朗

副院長

西尾 祥史

にしお・しょうじ●医学博士。2003年に兵庫医科大学医学部卒業。兵庫県立塚口病院整形外科医長、カリフォルニア大学サンフランシスコ校整形外科リサーチフェロー、宝塚市立病院整形外科主任医長などを経て、2022年より現職。日本整形外科学会認定整形外科専門医。

医療新聞社
編集部記者の目

 副院長の西尾祥史医師に、これまで最も忘れられない患者さんを尋ねると、「両足の股関節の骨頭が壊死していた10代の女の子ですね」と切り出した。
彼女はゴールデンボンバー(金爆)の大ファン。大阪城ホールで開かれる金爆のコンサートに行く予定なのだが、股関節に病を抱え、飛んだり跳ねたりできずに悩んでいた。
「そんな彼女の思いを聞きましてね、逡巡した挙句、両足に人工関節置換術をしました。彼女はライブを満喫した様子で、『ゴールデンボンバーのジャンピングイェーイできたよ』と満面の笑みで言われた時はとてもうれしかったです」
 診察時、開口一番、「何がお困りですか」と尋ねる西尾医師。患者さんの人生を豊かにするような医療に従事したいと述べ、口元を引き締めた。

Information

特定医療法人ダイワ会

大和中央病院

ホームページ

診療科目:内科、外科、整形外科、血管外科、リハビリテーション科、放射線科、呼吸器外科、循環器内科

受付時間:月~土 9:00~12:30 休診日:日・祝・年末年始

〒557-0025
大阪府大阪市西成区長橋1丁目2番7号

TEL.06-6632-6181

大和中央病院 紹介動画