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医療法人社団 苑田会

苑田第一病院

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足立区脳卒中医療の守護神的病院

年間1万件を超える救急搬送を受け入れ

 苑田第一病院は東京・足立区内で11の医療機関を展開する苑田会グループの基幹病院。区東北部(足立区・荒川区・葛飾区)の二次救急医療機関だ。年間1万件を超える救急搬送を受け入れる。「2001年の新築移転を機に救急スタッフ、脳神経外科医の人員強化を進め、脳卒中の救急医療に注力してきました。モットーは24時間365日断らない医療。現在は、日本脳卒中学会から一次脳卒中センター(PSC)コア施設に認定されるまで充実してきました。」と話すのは賀川幸英院長だ。

 一次脳卒中センターコア施設とは、既得のPSCの認定要件に加え、血栓回収治療実績が年間12例以上あること、自施設で24時間365日血栓回収治療に対応可能など5項目の条件をクリアした精鋭の機関を指す。

「総じて、救急医療にあたる医師の数が手薄になる深夜や早朝、当院はあえて必要十分な人員を置き、救命に努めてきました。コア施設の認定は、そうした長年の活動が実った格好ですね。『救急は一日して成らず』だと思います」(賀川院長)

  • 左端より  大熊 佑/下村 直也/賀川 幸英(院長) 木戸 悟郎(診療総合部長)/鈴木 一幹/下田 健太郎(副部長)

血流再開にかける思いと努力、そしてチーム医療

 脳卒中の中でも特に多い脳梗塞には、血管内に挿入したカテーテルで詰まっている血栓を除去する血栓回収療法を選択する。救急医療の最前線に立つ下田健太郎医師がこう語る。

「当院は血栓回収療法による、脳血管の血流再開率が非常に高いのが特徴です。医師の技量のほか、対応する看護師や放射線技師の経験値が高く、処置に精通するのも要因でしょう。チーム医療を推進してきた成果とも言えます」

 さらなる治療成績の向上のため、努力を惜しまないという下田医師。その奮闘の源泉は急性期を切り抜けた患者の姿にある。 「脳梗塞は血流の再開で劇的に改善します。健康を取り戻す患者さんの姿こそが、私が医療に従事するモチベーションですね」と下田医師は結ぶ。

医療新聞社
編集部記者の目

 充実の受け入れ体制を備えた救急医療で知られる同院。医師の数が手薄になる深夜や早朝、同院はあえて必要十分な人員を置き、救急要請を受け入れてきた。年間1万件前後の救急要請を受託する都内有数の急性期病院にまで成長させた、賀川幸英院長の熱い思いに感銘を受けた。
「救急要請を断ると敗北感を覚えるのです。それと良心の呵責といいますか。もっと救急搬送を受け入れておけば良かったかなという思いでいっぱいになります」
 近隣の住民の間で「何かあれば、苑田が診てくれる」という評価を得て久しい。
「そうした信頼を失わないためにも、今後も病院職員が一丸となって病院を一層充実させ、地域医療を守ることに尽力していきたいですね」
 院長の救急医療に注ぐ意欲はまだまだ衰えそうにもない。

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