脳卒中は時間との闘いです。脳の太い血管が詰まった場合、治療が30分遅れると良くなる人が10％減少し、死亡率が21％増加すると言われています。治療のポイントは、t-PA静注療法、急性期脳血栓回収術などの再開通療法をいかに速く実施できるかにかかっているといっても過言ではありません。

　我々の病院では救急体制を整備し、「再開通療法開始30分以内」を目標に治療を行っております。また、潅流画像を用いて脳梗塞拡大予測を行うアプリケーションを導入。少しずつ脳梗塞が拡大していくタイプでも治療適応を見逃さず、早期に治療介入できるような画像評価も行っております。脳血管内治療専門医の常勤医師4名を擁し、24時間365日、脳血栓回収術が施行可能。緊急開頭手術にも対応でき、迅速で高度な脳卒中医療を提供できる体制を整えております。
脳梗塞は起きてしまう前の治療が重要です。気になることがございましたら、ためらわずに外来や脳ドックを受診してください。