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富永病院

  • 動画あり

高い技術力で
脳動静脈奇形を摘出、
根治を目指す

富永病院AVM治療センターの専用ダイヤルで
電話や電子メールでよく受けるご質問についてお答えします。

❶AVMとはどんな病気?

 脳動静脈奇形(AVM)は脳に異常な血管のかたまり(奇形)ができた病気です。この血管の奇形はナイダスと呼ばれ、正常な血管よりも破れやすいのが特徴です。①脳出血、②てんかん、③慢性的な頭痛、④正常な脳への血流が減ることによる症状(知能の低下や運動麻痺など)などを起こします。全ての年齢層にみられ、若年から中年層の脳出血の主要な原因です。

❷なぜAVMはこわいのか

 ナイダスが破れると、脳出血やくも膜下出血を起こすことがあります。出血した血液が脳に大きな損傷を与えます。出血量や出血した場所によっては、命を落とすことや、たとえ命が助かったとしても、重い後遺症(片方の手足が動かない、言葉がしゃべられないなど)が残ってしまうことがあります。初回の出血で後遺症を残す可能性は約30%以上※といわれ、治療しないと出血を繰り返します。

❹治療法には何があるのか

 開頭摘出術、血管内塞栓術、ガンマナイフの3つの基本的治療法とその組み合わせがあります。頭蓋骨を開けてナイダスを摘出する手術(開頭摘出術)は、再発や術後の後遺症(合併症)、今後の脳出血の可能性といった不安を解消するうえで第一に検討されます。

❺子供にAVMがみつかったらどうするのか

 子供は大人に比べると出血しやすく、未治療ではAVMが徐々に大きくなり出血することが多いです。一度、出血すると再出血の可能性が高くなります。知的障害や精神症状の原因にもなりえます。できるなら、積極的に早くに経験豊富な医師による手術を受けるのが良いでしょう。

❻妊娠・出産予定の女性の治療はどうするのか

 妊娠中は脳卒中(脳出血や脳梗塞)発症のリスクが上がる可能性があります。治療方針は母体と胎児の安全を基準にして、総合的に判断して決められます。一般的には、できるだけ妊娠の前にAVMの治療を完了しておくべきでしょう。妊娠中にAVMが破裂して診断された場合は、一般的に出産後にAVMの治療を行います。AVMは、遺伝しないと考えられています。

  • 手術の様子はライブ映像で見ることができる

❼富永病院の特徴は?

 1970年に開院以来「一人でも多く救命し、一人でも多く後遺症なく社会復帰させること」を理念に掲げ、長年脳神経外科に注力する病院として地域医療に貢献してきました。同院では、顕微鏡下手術、内視鏡下手術、脳血管内治療、定位放射線治療などの新たなる脳神経外科治療にあたっています。AVMは、他院で治療を断念された症例に対し、豊富な経験を持つ医師やメディカルスタッフ達によるチーム医療で対応しています。長年に亘り当治療に携わってきた富永紳介理事長のもとには、日本全国のみならず米国、韓国、インドネシア、台湾など海外からも患者が訪れています。「同じナイダスでも固形状の塊や、脳内に広がるものなど状態や形状もさまざまなのです」と話すのは脳神経外科部長の南田善弘医師です。「執刀医には塊への到達方法や止血法などの高度な技術が求められます。その病変に合った手術が必要です。ナイダスは切り刻んで除去するものではありません。縁に沿ってメスを切り進め、えぐりとるイメージ。緻密で繊細な技術が欠かせないのです。摘出に大事なのは最後まで根気よく丁寧に切除、剥離することですね。また当院では誰に見られても納得がいくという自信をもって開頭手術の全てはライブで放映し、患者さんおよびそのご家族に密室性を排除した信頼関係の構築に努めています」

文/星裕一朗

  • 富永紳介院長(中央)を筆頭に、脳外科医の精鋭たちが日々、診断、治療に取り組んでいる

理事長

富永紳介

脳神経外科部長

南田善弘

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富永病院

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脳神経外科診療日 9:00~12:00(月~土)
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