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医療法人社団 翔友会

品川近視クリニック

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老眼の改善も同時に見据えた
多焦点レンズによる白内障治療

多焦点眼内レンズで見え方の質を追求

 東京・有楽町駅すぐそばのビル上層階という好立地にある品川近視クリニック。交通至便なことにより、近くのビジネスマンや学生だけでなく、遠方からも眼の疾患に悩む多くの人々が訪れる。

 レーシックなどの近視矯正治療の先駆者として屈指の実績を有する同院。近年では、白内障手術を手掛けることも増えてきた。

 「白内障は加齢に伴って生じる疾患ですので、患者様は同時に老眼を患っていることがほとんどです。そのために当院では、白内障と同時に老眼の改善を見据えた治療を行っています」と湯川聡院長。また、現在では遠近の2焦点、遠中近の3焦点の多焦点眼内レンズが登場し、患者のさまざまな希望に応じて、見え方の質を追求できるようになってきた。

 例えば3焦点レンズの場合、日常のシーンで遠くとパソコン程度の距離(60㌢)、手元(40㌢)に焦点が合うため利便性が高い。眼が不自由で家の中にこもりがちだった高齢者が手術後、手元から遠くまで視界が広がったことで積極的に活動できるようになった例もあるという。

 手術の対象となる患者層は60代が中心だが、最高で90代の患者へも実施するなど実績も豊富だ。レンズの素材も向上しており、生涯使えるものとなっている。

レーザー治療で手術の精度を高める

 こうした手術の質を高めるため、レーザー治療の技術もいち早く取り入れてきた。白内障手術では眼内レンズを挿入する前に、濁った水晶体を吸い出して取り除く工程がある。その際に従来、医師の手技で行ってきた、水晶体を包む袋(前嚢)の切開や水晶体の分割などにレーザーを用いているのだ。

 「手技で行うのとは違って、レーザーでは真円に近く前嚢が切開できます。すると、眼内レンズを確実に眼の中心に置くことができ、レンズの性能を最大限に引き出せるのです」と帯包敬太郎副院長は話す。

 さらに、吸引の前にレーザーで水晶体を細かく分割しておくことで、吸引の時間を短縮でき、眼の負担軽減にもつながるという。

 また、手術の前に眼内のスキャンを行い、水晶体の形や厚みなど患者の眼の構造を詳しく把握することで、より精緻な治療内容を目指すことができるようになった。

 かつての白内障手術では、医師個々の技術に頼っていた部分が多かったが、こうした最新機器の活用により、精密で安全を見据えた施術が可能になってきたこともポイントだろう。

  • レーザーで切開中の水晶体の表面のイメージ

レーシック後の白内障手術も

 同院では長年、多くの患者にレーシックを提供してきた。そのため、かつてレーシックを受けた患者が年を経て、白内障を発症して受診するケースも増えてきているという。

 そうした患者の白内障手術も、一般的な手術内容とは大きく変わらないと湯川院長。ただ、レーシックの際に、角膜の表面を削って屈折を変えているので、挿入するレンズの度数調整が難しくなるという。だが、レーシックの豊富な症例を重ねていることから、そのデータに基づき一例一例最適な調整が可能となっている。

 また、レーシック後の白内障手術を受ける患者は、長い間、裸眼で過ごしてきたので、なるべく眼鏡を使わずに過ごしたいという希望が強く、見え方へのこだわりも強いという。多焦点レンズの場合、ごくわずかな屈折誤差により満足度が低下することがあるため、再度レーシックで微調整を行い、より精度の高い手術を追求している。

患者に寄り添い満足度向上を目指す

 白内障手術、レーシックのほかにも眼内コンタクトレンズ(ICL)など患者の希望に合わせて幅広く治療を行ってきた同院。常に湯川院長が重視しているのは、入念な診察による最適な治療の選択だという。

 診断を支える最新機器を積極的に導入しているのもその考えが根底にある。手術の適応を検討する検査では多様な機器で、複数の視点から患者の眼の状態を診ることを心がけているという。

 「たとえ白内障の場合でも、必ず多焦点レンズをお勧めしているわけではありません。患者様の眼の状態や生活スタイルから慎重に判断するようにしています。最も大事なのはどうしたら患者様の見え方の質と満足度を上げて差し上げられるかということです」と、患者に寄り添う姿勢を大切にしていると話す湯川院長。

 「患者様は手術中に何をされているのか不安になるものです。なるべく患者様に声をおかけして、今どのようなことをやっているかご説明し、リラックスしてもらえるように気を配っています」

 より多くの人が眼に関する悩みを解消できるよう同院では、白内障を始めとした治療の無料説明会や簡易検査を実施しており、気軽な参加を呼び掛けている。

院長

湯川 聡

帝京大学医学部卒業。
東京女子医大病院、埼玉済生会栗橋病院
などを経て現職。
日本眼科学会認定眼科専門医。

副院長

帯包 敬太郎

山梨医科大学医学部卒業。
山梨大学附属病院、
山梨赤十字病院などを経て現職。
日本眼科学会認定眼科専門医。

医療新聞社
編集部記者の目

 大型商業ビルの上階にある品川近視クリニック。そこから見渡す夜景は、治療を終え視力を取り戻した患者さんたちには格別に感じられることだろう。若い人には近視矯正、高齢者には老眼・白内障治療など世代を問わず眼の疾患に寄り添っている湯川院長と帯包副院長。ともにレーシック経験者と聞いて、その診察・施術がより説得力のあるものに感じられた。院内の雰囲気も明るく、眼の施術に対する患者の不安を払拭することに尽力している様子が二人の口調から如実に伝わってきた。今後も患者視点を重視した治療を行っていくだろう。

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※自費診療として2焦点レンズは45万5000円、3焦点レンズは61万4000円(それぞれ片眼、税抜)など。

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