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尾道市立市民病院

前立腺肥大症の手術は
HoLEPで

 前立腺肥大症は良性疾患ですが、生活の質(QOL)に対する影響が大きく、男性の排尿に関する悩みの主な原因の一つです。そして、薬剤のみでは症状がよくならない方も多く、手術はいまだに極めて有効な治療法です。

 手術にはいくつかの方法があり、それぞれ優れた成績が報告されています。しかし、どの方法にも一長一短があり、完全な治療法というものは存在しません。その中で、私たちはホルミウムヤグレーザーによる経尿道的前立腺核出術(HoLEP)に約10年前から積極的に取り組んでいます。

 HoLEPは前立腺の大きさにかかわらず、出血等の大きなトラブルが少なく、根治を目指し肥大組織を取り除くことができる方法です。これは、ホルミウムヤグレーザーそのものが水中(灌流液中)での安全性が高いことと、残すべき被膜と取り除くべき肥大組織との間にダイレクトに入って行くという独特の手術法などによります。私たちはこれまでにこの手術を277件※行い、有効性を確認することができました。当院でのHoLEPの治療成績をまとめた論文では、2015年の広島医学会賞を頂いています。

 前立腺肥大症に対する手術療法をお考えの患者さんには、お気軽に相談いただければと思います。

※2010年1月~2020年9月

院長

大枝 忠史

日本泌尿器科学会認定
泌尿器科専門医

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尾道市立市民病院

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