- 東京都
千住・胃と腸のクリニック
- 動画あり
患者に寄り添った内視鏡検査で
消化器系がんの早期発見を目指す
内視鏡検査を気軽に受けやすく
胃や大腸など消化器の内視鏡検査の経験豊富な医師たちが集まり、2020年7月、東京・北千住の日光街道沿いにオープンした千住・胃と腸のクリニック。
「痛い、苦しいのでは、という内視鏡検査に対するイメージを覆して、利用者の皆さんに使いやすく、親しんでもらえるクリニックを目指しています」と話すのは早坂健司院長。がんの早期発見に有効な内視鏡検査への関心が高まる一方で、検査を気軽に受けられる施設が少ないと思ったことが開院のきっかけだったという。
同院は、日本消化器内視鏡学会の消化器内視鏡専門医である早坂院長を中心として全員が専門医で構成される医師5人体制。「医師同士お互いに話しやすい関係で、判断が難しい症例でもそれぞれのこれまでの経験をもとに意見を出し合うことができるので、慎重で適切な診断が可能となります」
まだ開院したばかりだが、進行がんを複数例見つけ、提携先の医療機関での治療につなげるなどの成果をあげている。
同院が心がけているのが、「安全で痛みの少ない検査」だ。特徴の一つが、患者に対して楽に検査を受けてもらうため基本的に静脈麻酔を行い、できる限り検査中の痛みの軽減を図っていること。
内視鏡の検査法についても最新の技術を取り入れて患者の負担の軽減に努めている。例えば大腸の内視鏡検査では軸保持短縮法という無理に腸管を伸ばさない方法で患者の不快感を低減。また挿入の際に一般的に使われている空気の代わりに水で腸内を洗浄し、よりきれいな状態にすることで微小な病変の見落としを防いでいる。検査の途中でポリープを見つけると切除することも可能だ。
ウェブ上で24時間予約が可能
同院の利用しやすさの一つが、患者が内視鏡検査を受けたいと思い立ったときに、すぐに申し込めるようウェブで24時間予約できるシステムを構築していること。そのため、予約をとったうえで胃、大腸ともに初診当日、問診後に内視鏡を実施できる。
「お忙しいお勤めの方などの場合、大規模な医療機関では、なかなか予約がとれないケースがあると聞いています。私たちは患者さんのご都合が最優先であると考えており、できる限りご希望の日時に添えるように対応させていただいています」
- 前処置室
- リラックス室
消化器疾患のかかりつけ医に
内視鏡検査の重要性について早坂院長は「胃がんも大腸がんも初期段階では自覚症状がほとんどなく、かなり進行しても症状がない場合があり、治療には早期の発見が最も重要となります。それと、何か異常を発見することはもちろんですが、異常がないということを確認するのも大事なことです」と話す。
それは、かつて早坂院長は便潜血検査で陰性だった患者が内視鏡検査で進行がんだったケースに遭遇したことがあるからだ。「直接診るということの有効性を再認識しました」
検査後は患者への分かりやすく詳細な説明にも力を尽くしている早坂院長。画像などの検査結果のデータを患者に提供し、情報共有している。
「がんの早期発見のため、40歳を過ぎたら、胃でも大腸でも一度内視鏡検査を受けることをお勧めします。何か気になることがありましたら、気軽に受診していただきたいと思います」と来院を呼び掛けている。
早坂院長が目指すのは患者のお腹の悩みに寄り添う、「消化器疾患のかかりつけ医」だ。今後、地域での存在感が増していくことになりそうだ。
院長
早坂 健司
日本消化器内視鏡学会認定
消化器内視鏡専門医
日本消化器学会認定
消化器専門医
日本内科学会認定
総合内科専門医
医療新聞社
編集部記者の目
国内で大腸がんによる死亡者はここ数年男女ともに多く、内視鏡検査の重要性はいよいよ高まってきている。大腸に限らず、がんは早期発見が根治への近道だ。工藤進英医師に率いられた消化器センターは、臨床とともに先進的な内視鏡の開発にあたってきた。今ではこの分野で世界を引っ張る存在だ。拡大内視鏡と人工知能(AI)による大腸内視鏡検査は、患者のみならず、診断する医師側にも見逃しを防ぐなど多くのメリットがある。同センターには若い医師たちも多い。工藤医師の指導を受けて、多くの医師が治療の最前線で患者たちを救うに違いない。
Information
千住・胃と腸のクリニック
ホームページ 【診療科】 胃腸科、消化器内科、内視鏡内科
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