当院は、大阪厚生年金病院として長く親しまれてきましたが、厚生年金病院は社会保険病院等と統合され、2014年に病院名が変わりました。2015年に新病院に移転し、内視鏡センターも医療機器を更新して、高度な検査、治療ができるよう体制を整えています。がんの診断、治療には特に注力しており、早期胃がん、表在食道がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術（ESD）を多数例施行しています（2019年1月～12月：計164件）。ESDは技術的難易度が高い手技とされており、病変の部位や粘膜下層の状態により、術前には予想できないような困難症例もあります。当院では、日本国内だけでなく、海外でもESDの技術指導を行っているトップレベルの消化器内視鏡専門医が常勤し、困難例も多数紹介いただいており、治療成績は非常に良好です。また、他院では診断困難な早期胃がん、表在食道がんなどの症例も多数ご紹介いただいており、ご希望に応じて鎮静剤を使用するなど、なるべく苦痛なく検査を受けていただくことが可能です。腹腔鏡手術に熟達した外科医師も常勤しており、患者さんに最良の治療が行えるよう配慮しています。