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医療法人社団 石鎚会

京都田辺中央病院

将来の不安を取り除く赤ちゃんの頭の
プロフェッショナル

頭の形をきれいに整える頭蓋形状矯正ヘルメット

 赤ちゃんの頭が「変形している」「左右差がある」「後頭部が絶壁」と心配する親は多い。そんな悩みに特化した施設が2019年1月、京都府下に初めて誕生した。京都田辺中央病院にある「赤ちゃんの頭のかたち」の外来。開設以来、100症例以上の治療を行う同院が採用するのは18年に医療機器認定された「頭蓋形状矯正ヘルメット」。

 まずは保険診療で、初診時に頭の計測、視診、触診を行い、病気の可能性があれば必要な検査を行う。ゆがみが向きぐせによるものであると診断され、その程度が中等症以上であれば、ヘルメット治療(自由診療)の適応になる。 

 赤ちゃんの頭部顔面をLEDスキャナで読み取り、最適なヘルメットを設計する。データを米国に送り発注すると、約2週間後にヘルメットが届き、装着治療がスタートする。頭の成長を利用して形を整えるため、生後4~7カ月未満での治療開始が理想とされる。

 小児神経外科のエキスパート、高橋麻由医師は「生後7カ月以降や治療を希望しない場合、発達を促すための訓練(積極的体位変換)の指導を行います。過去の症例や経験をもとに期待される効果を説明し、ご理解いただいた上で治療を開始します」と語る。治療開始時と終了時には発達の検査も行い、不安に配慮しながら治療を進める。治療中は電子メールによる相談も随時受け付けている。

 装着期間は平均5〜6カ月。専任の装具士とともに適宜ヘルメットの調整を行いながら、ゆがみの改善を目指す。ゆがみはもとより、頭囲の成長、運動、発達状況などもチェックし、必要に応じて小児科医と連携しフォローする。装着期間中の頭皮トラブルには同院内の皮膚科や居住地域の医療機関などを案内し迅速な対応を行っている。

 「私が診断から治療完了まで一貫して担当します。透明性の高い診療を心がけています。赤ちゃんの頭で悩んでいるときは、ぜひ受診ください」(高橋医師)

医師

高橋 麻由

日本脳神経外科学会認定
脳神経外科専門医
日本内分泌学会認定
内分泌代謝科専門医
日本小児神経外科学会 認定医委員など

2021年8月より「赤ちゃんのあたまのかたちクリニック」
(東京港区赤坂)で診察担当(非常勤)

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自由診療 ヘルメット治療 約44万円