• 福井県

医療法人 博俊会

春江病院
関節温存・スポーツ整形外科センター

患者の症状・状態に応じ
よりよい治療法を提案

地域に愛され創立75周年を迎えた

 おだやかな田園風景が広がる福井県坂井市春江町の春江病院は1946年の創立。地域に愛され、2021年、創立75周年を迎えた。

 そのけん引役となっているのは関節温存・スポーツ整形外科センター。主に身体の運動に関係する骨・関節・筋肉・神経などの運動器に発生した病気やケガを対象とする部門で、日本整形外科学会認定整形外科専門医の常勤医3名を中心に高度な技術を持った医療チームが治療にあたる。変形性膝関節症、関節リウマチ、スポーツ障害、外傷などで着実に治療実績を積んできた。

 変形性膝関節症に関しては薬物療法などの保存療法を実施して改善しない場合、手術を選択することが多い。手術には関節を温存する「骨切り術」と関節そのものを人工関節に置き換える「人工関節置換術」があり、同病院では第一選択肢として骨切り術を推奨している。

 「骨切り術は術後の可動域が広く、スポーツや正座にも制限がありません。この地域には登山を趣味にしている方や温泉旅館の従業員も多く、地域・患者のニーズに応えた術式といえます」と関節温存・スポーツ整形外科センターの中村立一センター長は話す。

 ただし、骨切り術一辺倒ではない。「関節変形の状態を十分に検討し、骨切り術による治療が困難であると判断した場合には人工関節置換術も積極的に行っています」と岡野智副院長。
保存療法も含め、患者の症状・状態に合わせて、よりよい治療法を提案しているわけだ。年間の手術実績は骨切り術が233膝、人工関節置換術が79膝に達した(20年1~12月)。

 近年、増加しているスポーツ障害の場合も早期復帰・再発防止を念頭に置き、低侵襲の関節鏡視下手術を数多く行ってきた。関節疾患の臨床研究も行っており、技術には定評がある。「当センターは関節疾患のあらゆる問題に対して幅広く対応できる体制を整えています」と岡野副院長は胸を張る。

関節温存・スポーツ整形外科センター センター長

中村 立一

なかむら・りゅういち●医学博士。1995年金沢大学医学部卒業。日本 Knee Osteotomyフォーラム代表世話人。日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会 (JOSKAS) 評議員。日本 Knee Osteotomy and Joint Preservation研究会 代表幹事

副院長
関節温存・スポーツ整形外科センター 整形外科部長

岡野 智

おかの・あきら●医学博士。1995年金沢大学医学部卒業。日本整形外科学会認定整形外科専門医、日本リウマチ学会認定リウマチ専門医

Information

医療法人 博俊会

春江病院
関節温存・スポーツ整形外科センター

ホームページ

【診療科目】 整形外科、リウマチ科、リハビリテーション科、内科、外科ほか

【受付時間】8:00〜17:30(木・土8:00〜12:00)※整形外科のみ8:00~10:30

【診療時間】月・火・水・金 午前9:00〜13:00 
午後(内科)14:00〜18:00 (外科)16:30〜18:00
木・土 午前9:00〜13:00 

【休診日】日・祝

〒919-0476
福井県坂井市春江町針原第65号7番地

TEL.0776-51-0029