当院はリンパ浮腫に特化したクリニックとして、関西全域から受診しやすいように大阪の天王寺・阿倍野で開院しています。主に日帰り局所麻酔で、リンパ管と細静脈を吻合するリンパ管静脈吻合術（LVA）による治療を行っています。われわれは治療に先立って、リンパ浮腫、リンパ管の評価が重要と考えています。周径計測、体成分分析装置、赤外観察カメラシステムでリンパ浮腫の状態を、超高周波超音波診断装置でリンパ管の状態を評価し、より効果があると考えられる時期や部位での手術を行っています。生涯付き合っていかなければならない疾患であるリンパ浮腫を、手術治療と圧迫療法を併用することで、物がつかみにくい、座りにくいなどのリンパ浮腫によって低下したQOL（生活の質）を改善させるとともに、圧迫療法の時間を短くして患者さんの体への負担を軽くすることを目標としています。リンパ浮腫は、できるだけ早期から、しっかりとした評価のできる「かかりつけ医」を持つことが大切です。