練馬桜台クリニック

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最新機器、夜間透析、院内処方、
送迎サービス…すべては患者さんのために

最新の検査機器を導入、緊急時の検査体制も整えた

 透析治療を始めて体調が改善してきたら、通院で透析を続けることになる。一般的に通院は週3回、1回につき数時間かかるので、自宅近くの透析施設を利用することが多い。ところが、東京・練馬区にある練馬桜台クリニックには区内はもちろん、中野区や西東京地域からも患者が訪れる。

 患者を引きつける魅力はハードとソフトの両方にある。ハード面では54台の透析装置や最新の透析液供給装置、血液濾過透析装置(オンラインHDF)、天井輻射空調などを設置。オンラインHDFとは血液透析(HD)と血液濾過(HF)を併用するもので、血液透析では取り除きにくい老廃物も取り除くことができる。患者の症状や希望に合わせた多様な治療が可能だ。

 針を刺すシャント血管の状態や合併症の診断などが、すぐに行えるよう超音波診断装置、ABI測定装置、FMD測定装置、16列CT、心電図検査装置、肺疾患を見つける新型電子スパイロメータなども導入、看護師や臨床検査技師、レントゲン技師など充実したスタッフが目を光らせる。「緊急時の検査体制を整えていることが不安なく透析治療を続けるうえで非常に重要ですね」と永野正史院長は語る。

災害時に「安否確認隊」が威力を発揮する

 透析治療の継続のために地震などの災害対策にも力を入れる。建物の防振対策は上々で、「災害発生時には『安否確認隊』が大活躍。大震災時には発生翌日までに透析患者さん全員の安否を確認し、必要な手を打てる準備をしています」と永野医師。行政や保健所との連絡には保有する2台の衛星電話が力を発揮する。

「すべては患者さんのために」という思想が貫かれているせいか、ソフト面の充実も注目に値する。片道6キロメートルまでの送迎サービスのほか、夜22時までの夜間透析、早めに帰れるよう薬剤の院内処方など手厚いサポート体制を築いている。

「患者さんは不安な気持ちが強く、気力が低下することもあります。その原因を探り、元気になる手助けをしていくのが医師の役目。週に1度は必ず、全患者さんと話すようにしています。遠慮なく相談できる雰囲気を作っています」と永野医師。

 インタビュー終了後、回診の様子を見学させていただいた。うち沈んでいた患者の顔が永野医師と会話しているうちに見る見る紅潮していく。診察であると同時に激励であり、エンカレッジメントだった。練馬桜台クリニックの透析治療は単なる医療サービスの提供ではなく、人間と人間の打ち合いであることを痛感した瞬間だった。

取材・文/岡林秀明

院長

永野 正史

ながの・まさし。日本内科学会認定総合内科専門医。日本腎臓学会認定腎臓専門医。日本透析医学会認定透析専門医

医療新聞社
編集部記者の目

 永野正史院長は精力的だ。中年になってからダイエット目的もあってマラソンを始めた。長距離走へは初めての挑戦。最初は1キロメートル、次に5キロメートル、10キロメートル、ハーフマラソンと徐々に距離を伸ばし、ついにはフルマラソンを走るまでになった。東京マラソンも走るたびにタイムを縮めている。そうした姿を患者さんたちに見せることで、「夢を描き、それを実現することで元気になってもらいたい」と考えているからだ。

Information

練馬桜台クリニック

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【診療科目】 内科、循環器内科
消化器内科

【透析治療の診療時間】
午前 8:45 ~ 9:30開始 
午後 14:05 ~ 14:30開始 
夜間 15:00 ~ 17:30開始

【休診日】 日・祝

東京都練馬区豊玉北 4-11-9

TEL 03-5999-0723

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