みつ眼科つくばみらい

茨城県

動画あり

高度な眼科医療とともに、患者ニーズに応える

大好きな町や人のため地域医療に貢献する

　「茨城県で眼科医として働くうち、この町や人が好きになりました。中でも、みらい平周辺は白内障手術などを気軽に受けられる眼科が少なく、治療のために遠方の病院まで通われる患者さんが多いことを知り、この街に貢献したいと2021年5月に、みつ眼科つくばみらいを開業しました」と三橋良輔院長は話す。

　首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス「みらい平」駅からほど近い新興住宅地に位置する同院。東京医科大学茨城医療センターで経験を積んだ院長が診療を行う。大学病院と同等の充実した検査機器を揃え、白内障、硝子体、緑内障など幅広い手術に対応し、人々のニーズに応える。開院から日が浅いながらも、白内障手術は336件※1を数える。近隣地区はもとより同沿線の守谷市などからの来院患者も多い。

短時間の白内障手術と要望に応えるレンズ選定

　三橋院長は白内障を「目の白髪」と例え、進行度の差はあるが誰にでもやってくる老化現象のひとつなので不安に思うことはないと力説する。

　視力検査と目の濁りを調べる細隙灯顕微鏡検査で進行度を確認し、軽度であれば経過観察、進行具合に応じて手術を検討する。

　同院の白内障手術は「平均約4.5分」と短時間、日帰り手術を中心に行う。

　「手術は誰でも緊張するものなので、お声がけしながら、患者さんの好きな曲を流して、不安を和らげるよう心がけています」。手術は水晶体乳化吸引術（PEA）で濁ったレンズを超音波で砕き、取り除いた部分に眼内レンズを挿入する。眼内レンズは単焦点レンズや多焦点レンズなど、見え方が異なるさまざまな種類を用意する。

　「スポーツをするか、車を運転するかといった患者さんの趣味や生活スタイルを確認しながら、レンズごとの見え方の違いや特徴を解説し、要望に合わせたものを提案します。保険適用の単焦点レンズと選定療養となる多焦点レンズ※2では価格が大きく異なることもご説明します」と三橋院長。レンズの選定やピント調整とともに行う入念な面談によって、術前に患者の不安が解消するよう努めている。手術で視力が回復しても、若い頃の目に戻るわけではない。術後に起こる患者の悩みに対しても、どう解決すればよいか、一人ひとりに寄り添ったフォローを欠かさない。

　合併症を伴うものや症状が進行しレンズが固くなってしまった難症例と呼ばれる白内障手術も同院で施行可能だ。難症例の手術では水晶体の核が目の奥（硝子体内）に落下するリスクが高まる。その場合、落ちた核を回収するために硝子体手術も必要となる。

　一般的な眼科診療に加え、網膜裂孔や糖尿病網膜症には硝子体手術、緑内障には線維柱帯切開術と線維柱帯切除術と、幅広い手術に対応する。診察から手術まで一貫して診てくれる医療機関というのは患者にとって心強い。

ワンコインアイドックと充実した待合室

　同院ならではの取り組みが「ワンコインアイドック※3」。500円で眼科検診（屈折検査、視力検査、眼圧検査、眼底写真、光干渉断層写真）を受けられる。「自由診療は価格を高くするだけでなく、安く設定することもできます。検診費用が高いという理由で受診を控えるのは勿体ない。それなら検診を安価に提供し、疾患予防につなげたい」と三橋院長は話す。失明リスクの高い緑内障や糖尿病網膜症も検診で初期に発見できれば、十分抑制することが可能だ。

　診療待ちの時間も、患者が有意義に過ごせるよう工夫する。待合室には知的好奇心をかき立てる珍しい図鑑や写真集を並べた本棚やデザイナーズショップのように個性的な眼鏡を展示し、キッズルーム、足湯スペースまで用意。

　同院には「高度な眼科医療とともに、地域の方々の心も元気にしたい」という三橋院長の熱い思いがつまっている。

取材・文／五十嵐幸司

院長

三橋良輔

みつはし・りょうすけ●２００９年、東京医科大学卒業。社会保険蒲田総合病院、東京医科大学病院などを経て現職。東京医科大学茨城医療センター兼任助教。日本専門医機構認定眼科専門医。

医療新聞社
編集部記者の目

新興住宅地にある、みつ眼科つくばみらいには趣向を凝らした待合室がある。若い家族向けのベビールームに加え、年配の方や仕事帰りの方が疲れを癒すことのできる足湯を併設。「待ち時間も有意義に過ごしていただけるよう、心が明るくなるような工夫を心がけています」と三橋良輔院長は話す。白内障、緑内障、硝子体の高度な手術が強み。患者の気持ちを大切にして、「何を望み、何が不安か」を術前にヒアリングし、治療にあたる。

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