- 東京都
社会福祉法人仁生社
江戸川病院
- 動画あり
最新の抗がん剤・放射線治療で
「不治の病から治る病気へ」を追求
抗がん剤を使いこなすエキスパート集団
放射線・抗がん剤といった、がん治療のスペシャリストが集結する江戸川病院。集学的治療は、2008年に腫瘍血液内科部長の明星智洋医師が招聘されたことに始まる。2021年9月に放射線科に黒﨑弘正医師が部長として着任。がん治療の実績が話題となり、患者が全国から訪れる。
「最近、注目されているのが分子標的薬。がん細胞だけを狙い撃ちし、正常な細胞への影響は少ない。薬物治療のエキスパートとしての自負があり、さまざまな種類のがんの化学療法を担当します。また、がん薬物療法専門医が免疫療法の免疫チェックポイント阻害薬の適正な治療を行う体制も整っています」と明星医師は薬物療法に自信をみなぎらせる。
標準治療で治らない患者には、系列施設の江戸川プラスクリニックでプレシジョンメディスン(がんゲノム医療)を実践※。ゲノム検査の結果を基に、分子標的薬を投与するもので、副作用が少ないと期待されている。
進歩し続ける最新の放射線治療
トモセラピーのメリットは、正常組織にあたる線量を低減し、病変に高い線量を集中させて照射することが可能となり、副作用を軽減できることだ。本年5月より、最新モデルも導入。照射前に同一寝台上でCT画像を取得し、照合することで治療計画通りに放射線治療ができる。MRI誘導放射線治療装置を導入していることも見逃せない。強力な磁石と電波を使用して体をさまざまな断面から見ることが可能なMRI装置と一体となった放射線治療装置だ。
さらに、腫瘍再発などにも対応すべく、BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)を行う施設も完成し、臨床に向けて準備中だ。
「進行がんであっても治る可能性はあります。困ったら、ぜひ入院をしながら放射線治療が受けられる当院の門を叩いてください」と黒﨑医師は熱く語った。
※自由診療20万~120万円(オーダーメイド治療のため、あくまでも目安)
腫瘍血液内科部長
明星 智洋
日本臨床腫瘍学会認定
がん薬物療法専門医
放射線科部長
黒﨑 弘正
日本専門医機構認定
放射線専門医
医療新聞社
編集部記者の目
院内には絵やオブジェが飾られており、まるで現代アート美術館のようだ。いい意味での病院らしからぬ院内の雰囲気はすばらしい。患者も居心地が良いことだろう。江戸川病院の魅力は、もちろん、それだけではない。放射線治療や最新の抗がん剤治療に力を注いでいる。プレシジョンメディスンや、日本でも数施設しか行っていないBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)の準備も整えている。城東地区の医療圏を守りつつ、最新のがん治療にも意欲的に取り組んでいる。
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